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半端な覚悟じゃ遊べない... 東京・神保町にストイックすぎる「パンダの遊具」があった

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.07.28 11:00
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「半端な覚悟じゃ遊べねえ」「公開処刑レベル」――。東京・神田錦町にある小さな広場が、ツイッター上で注目を集めている。まずは何より、こちらの写真をご覧いただこう。

あ、遊びづらい...(2019年7月25日、Jタウンネット撮影)
あ、遊びづらい...(2019年7月25日、Jタウンネット撮影)

広場の真ん中には、パンダの遊具がポツンと。近くに会社や飲食店があり、けっして人通りも少なくない。ここで大人が遊ぶのは、かなりの「覚悟」が求められそうだ。

Jタウンネット記者は、実際に現場へ向かった。

大人は乗れなかった

ここは神田錦町にある「キンキン広場」。かつては、テレビ番組で紹介されたこともあり、知る人ぞ知る珍スポットのようだ。グーグルマップの航空写真で見ると、こんな感じ。どれだけ恥ずかしいか、分かるだろうか。

周りはビルばかり (C)Google
周りはビルばかり (C)Google

地下鉄の神保町駅を降りて徒歩数分のキンキン広場へと向かう。何も考えずに出てきてしまったが時間はランチタイム。多くのビジネスパーソンが通りを行き来している。

マジでパンダしかいない
マジでパンダしかいない

思わず横断歩道の前で止まってしまった。花の都大東京にこんな場所が実在していた。通行人も広場に目線をやる。見慣れていてもこれなら見てしまうのも無理はない。

そもそも敷地に立ち入るのですら勇気がいる。

広場の説明
広場の説明

掲示板にあった貼り紙によると、UR都市機構が開放している広場で、パンダがポツンと置かれているだけのせいか、特筆すべきものは書いていない。「人と人がつながり、地域の活動やコミュニティの和が広がること」を目的としているそうだ。

そんな目で見ないでくれ
そんな目で見ないでくれ

一人カラオケや焼肉は一般的になったとはいえ、一人用の広場(?)というのは聞いたことがない。

筆者以外にもカメラを向ける人も少なくない。こんな中で遊ぶのは精神的に凌辱されているのと変わらない。

そんなことを考えながら三脚を用意していると、

「ここテレビでも紹介されたんですよね」(警察官)

恐れていた警察の方がやってきてしまった。

この日は、かつて「Jタウンネット探検隊」というコーナーで使っていた探検帽を被っていた。その格好で三脚を用意する不自然な男。声をかけられても不思議ではない。困った筆者は、

「実はネットニュースの取材で...」

と、名刺を差し出すと、

「そうなんですか! 暑いのに大変ですね」

世間話のようなやり取りだけで立ち去っていった。

このやり取りに安心し、三脚をベストな位置に用意。ところが、パンダに近づいたときにある重大な事実に気が付いてしまった。

キンキン広場のパンダ
キンキン広場のパンダ

体重30キロオーバー。乗れないじゃないか。

ダイエットしてもそこまで減らせない。しかし、仕事中に出てきてしまったので、せめて乗るフリだけでもしなければならない。そして、こんな1枚を撮った。

筆者とパンダ
筆者とパンダ

それにしても酷い写真が撮れてしまった。腰を浮かせて持ち手を軽く握ったために、昭和のヤンキーみたいな画角が出来上がった。

乗らなければ記念写真は撮れる
乗らなければ記念写真は撮れる

誰か撮影してくれる人がいれば笑いごとで済んだが、たった一人でこの姿。通った人は冷たい目線を浴びせるだけで笑いもしない。

誰かと行った方が間違いなく良い。世間は言うほど1人に甘くないと実感した。

2018年4月のキンキン広場 (C)Google
2018年4月のキンキン広場 (C)Google

かつてはベンチなどもあったそうだ。今の方が目立つので注目はされやすい。

撮ってきた写真を編集長に見せたら大いに笑ってくれたので、ウケ狙いの1枚が欲しければいけるだろう。しかし、40キロ以上の人は筆者のようにあくまで乗ったフリでとどめておこう。

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