こんなニオイだったっけ...? 鉄道ファン注目「国鉄の香り石鹸」使ってみた
みんなで匂いを嗅いでみた
石鹸が入っている箱は、国鉄時代の車両をイメージしたものだという。青が国鉄20系客車、赤が国鉄151系電車、クリームが国鉄0系電車となっている。
箱から取り出してみると、クリーム色の丸形の石鹸に「COQTEZ」のブランドマークがついている。見た目はちょっとおしゃれだ。箱の裏には成分が書かれており、パーム油、ヤシ油、水、水酸化Na、天然香料と書かれている。
国鉄は1987年に分割民営化されJRが発足。減ってはいるが、現在も国鉄時代の車両が走っている地域がある。偶然にも筆者の地元・富山ではそのうちの1つ「413系」が走っており、高校時代の通学でよく乗っていた。記憶を頼りに比べてみよう。
鼻を近づけると、むせかえるような油っぽい匂い。思わずせき込んでしまった。
冬季になると車内に立ち込める古い暖房器具を稼働しているような匂い、それを濃くした感じだ。当時はそれが普通だと思っていたが、今では帰省してその車両に出くわすとかなりの違和感を覚える。あれが国鉄の匂いだったのか...。
独特すぎる匂いのため、申し訳ないがノスタルジーはあまり感じられない。
他の社員にも嗅いでもらった。鉄道好きで知られる40代のK記者は、
「カビとまではいわないけど、換気したくなる匂いやね。悪くはない。うん、悪くはない...」
と話す。国鉄かどうかはわからないが、「換気したくなる」という点では筆者と同じだ。悪くはないと言い聞かせるように言っていたところを見ると、少々不快だったのかもしれない。
続けて、編集部ナンバーワンの鉄道ファン・O記者(30代)に嗅いでもらうと、
「古い寺社のよう。ただ、自分の思っている国鉄の匂いじゃない」
とのこと。国鉄時代の車両に乗ったことがあるというが、それとは少し異なっていたようだ。
寺社に例える人は他にもいた。50代、70代の社員にも聞いてみたが、「お酒っぽい」「全然分からない」ということで、国鉄かどうかは分からなかったようだ。