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こんなニオイだったっけ...? 鉄道ファン注目「国鉄の香り石鹸」使ってみた

笹木 萌

笹木 萌

2019.07.24 17:00
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鉄道グッズブランド「COQTEZ(コクテツ)」が、国鉄時代の電車内の香りを再現したという「国鉄の香り石鹸」を発売した。

複数のメディアに取り上げられるなど話題になっていて、国鉄の匂いを嗅ぎたい人、どんな匂いか思い出したい人、わからないので嗅いでみたい人... 鉄道ファンを始め、世代を問わず注目を集めている。

いったい、どんな匂いがするのかとても気になる。さっそく商品を注文した。

国鉄の香り石鹸
国鉄の香り石鹸

石鹸は青箱、赤箱、クリーム箱、3個入りのギフトボックスがあるが、3種それぞれ中身は同じだ。筆者は2019年7月1日の発売から数日後に注文しようとしたが、青箱と赤箱は在庫切れだったためクリーム箱(70グラム、税込1404円)を注文。7月下旬に到着した。

国鉄の匂いとはいかに――

みんなで匂いを嗅いでみた

石鹸が入っている箱は、国鉄時代の車両をイメージしたものだという。青が国鉄20系客車、赤が国鉄151系電車、クリームが国鉄0系電車となっている。

箱は車両をイメージ
箱は車両をイメージ

箱から取り出してみると、クリーム色の丸形の石鹸に「COQTEZ」のブランドマークがついている。見た目はちょっとおしゃれだ。箱の裏には成分が書かれており、パーム油、ヤシ油、水、水酸化Na、天然香料と書かれている。

見た目はちょっとおしゃれ
見た目はちょっとおしゃれ

国鉄は1987年に分割民営化されJRが発足。減ってはいるが、現在も国鉄時代の車両が走っている地域がある。偶然にも筆者の地元・富山ではそのうちの1つ「413系」が走っており、高校時代の通学でよく乗っていた。記憶を頼りに比べてみよう。

鼻を近づけると、むせかえるような油っぽい匂い。思わずせき込んでしまった。

冬季になると車内に立ち込める古い暖房器具を稼働しているような匂い、それを濃くした感じだ。当時はそれが普通だと思っていたが、今では帰省してその車両に出くわすとかなりの違和感を覚える。あれが国鉄の匂いだったのか...。

独特すぎる匂いのため、申し訳ないがノスタルジーはあまり感じられない。

他の社員にも嗅いでもらった。鉄道好きで知られる40代のK記者は、

「カビとまではいわないけど、換気したくなる匂いやね。悪くはない。うん、悪くはない...」

と話す。国鉄かどうかはわからないが、「換気したくなる」という点では筆者と同じだ。悪くはないと言い聞かせるように言っていたところを見ると、少々不快だったのかもしれない。

続けて、編集部ナンバーワンの鉄道ファン・O記者(30代)に嗅いでもらうと、

「古い寺社のよう。ただ、自分の思っている国鉄の匂いじゃない」

とのこと。国鉄時代の車両に乗ったことがあるというが、それとは少し異なっていたようだ。

寺社に例える人は他にもいた。50代、70代の社員にも聞いてみたが、「お酒っぽい」「全然分からない」ということで、国鉄かどうかは分からなかったようだ。

使い心地は?

ここまでは匂いばかりを重視していたが、肝心の使い心地はどうだろうか。正直、これで体を洗ってデートにでも出かけたら大惨事になる気がする。

試しに手を洗ってみたら、泡立ちが良く石鹸はとしては普通に使える。独特の濃い匂いが漂ったが、水で洗い流すと、残るのはほんのりとしたレトロな香り。人によっては良い匂いとも取れるため、日常生活で使う分にはまったく問題ないだろう。

ツイッターではすでに入手した人から、

「国鉄の匂いというから、タバコとお小水の臭いか?新今宮か?とんでもないもん出すな、と思ったけど、特急列車の匂いだった」
「何とも喩え難い、渋めな独特の、強い香り『国鉄時代の特急電車内の匂い』というのが気になり買ったが、嗅いで思い出せる程、乗ってなかったわ」
「感想としては、『うーん、こんな匂いだったかなぁ?』と嗅いでるうちにどこか懐かしさを感じるけど、、」

といった声が寄せられている。

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