竹村健一「アデランス」CMの巨大壁画 今もニューヨークの街に残っていた
2019.07.17 17:00
「だいたいやねえ」など独特の関西弁で知られ、文筆やテレビで活躍した評論家の竹村健一さんが亡くなった。89歳だった。
生前、テレビCMにも出演していた竹村さん。1980年の明光商会「MSシュレッダー」のCMで手帳を片手に持ち、「私なんかこれだけでやってますよ、これだけ」と話すシーンはあまりに有名だ。
竹村さんの訃報を聞いた筆者は彼の出演したあるCMを思い出した。
これは85年ごろに放映されていた毛髪関連事業のアデランスのCMだ。米・ニューヨークを舞台にしたCMの最後に見えるのが、ビルに描かれた竹村さんの壁画だ。
この壁画はCMのために作られたという。そうであれば当然、撮影後に取り外されたはず――ところが、どういうわけか撮影後も残り続けている。
そう、竹村さんが亡くなった2019年7月8日以降も、ニューヨークの街を見守り続けているのだ。