青森銘菓「ラブリーパイ」、包装が全然ラブリーじゃないと話題になってしまう
いまツイッターで話題になっているのが、この青森銘菓「ラブリーパイ」だ(写真上)。新鮮なりんごを蜜漬けしたものを、カスタードクリームと幾重にも折り重ねたパイ生地で焼き上げた洋菓子である。何がそんなに話題になっているのかというと......
「ラブリーパイと言うにはあまりに...パッケージが...」
「改めて見るとぜんぜんラブリーじゃないラブリーパイだよな」
といった声が寄せられているのだ。
「ラブリーパイ」のパッケージには、例年8月2日から7日まで開催される、青森ねぶた祭で運行される迫力あるねぶたが描かれている。真っ赤な地色の上に、なんだか恐ろしい顔が見える。「ぜんぜんラブリーじゃない」とつぶやかれても、仕方がないかもしれない。
そこでJタウンネット編集部は、2019年7月9日、青森に電話して、詳しい話を聞いた。
「ねぶた祭の時期が、もっとも売れるから...」
電話で答えてくれたのは、青森市にある「はとや製菓」の担当者だった。
「意外と言うか、当然と言うか、話題になっているとのことで、嬉しいやら、恥ずかしいやら、複雑な心境です。とりあえず話題になっていると言うことで、ラッキーかなと思っているところです」
担当者は、「やはりツイッターでも指摘されてましたか」と、苦笑しながら話してくれた。
「ラブリーパイ発売当初は、りんごをモチーフにしたおとなしいデザインだったのです。しかし、青森では夏のねぶた祭の頃が、観光客がもっとも多く、お土産用の菓子も売れる時期なのです。販売店様から、もっとねぶたを強調したパッケージデザインにしてほしいと要望がありまして、思い切ったねぶたデザインにした経緯があります」
しかし、ねぶたを強調し過ぎたかな、という意見も社内ではあったという。
「私ども、ご指摘の通り以前からアンバランスなところは、認識しておりましたが、この度ようやく、パッケージのリニュアルを敢行することにしました」
新デザインを登場させたのだ(写真上下)。たしかに、ねぶた感をやや抑えたデザインになっている。
でも、ラブリーとねぶたは、なかなかマッチングしづらいような気もする。「ねぶたデザインはどうしても譲れないのです」と担当者。
ちなみに、ねぶた感をまったく捨てた小箱(3個入り)もあるという。ラブリー派はこちらをどうぞ。