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太宰の墓にサクランボ押し込む「謎の風習」 誰が何のために?そのルーツを追った

笹木 萌

笹木 萌

2019.06.24 20:00
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墓にサクラボがギュウギュウに(小上 川花@kawahanarururuさん提供)
墓にサクラボがギュウギュウに(小上 川花@kawahanarururuさん提供)

初めて見た人は不思議に思う光景かもしれない。

太宰治の遺体が発見された6月19日は「桜桃忌」と呼ばれ、禅林寺(東京都三鷹市)にある墓には毎年多くのファンが訪れる。

この時期になると毎年たくさんのサクランボや味の素など、太宰にゆかりのある物が供えられる。今年も同様の光景が見られたが、なかでも目を引くのは、墓の「太宰治」の文字に詰めこまれたサクランボだ。

一見イタズラかと思われかねないが、この行為は古くから行われていて、ファンの間では有名だ。その一方で、普通のお墓ではまず見られない光景に困惑する人も。ツイッターでは、

「太宰治の墓にさくらんぼをばらまく風潮が大嫌いですちゃんと置け」
「太宰の墓にさくらんぼねじ込むのいい加減やめな~」

といった声も寄せられている。

たしかに、筆者も太宰の墓以外で名前部分に何かを突っ込むという話は聞いたことがない。違和感がある人もいるかもしれない。

そもそもなぜこのような風習があるのだろうか。そのルーツをたどった。

弟子の著書を紐解くと...
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