停車順は「愛のままに→わがままに」 B'z鹿児島ライブ、市営バスの「粋な計らい」に反響
大好きなアーティストのライブに向かうバスが、ライブの特別仕様になっていたら...
そんな夢を叶えてくれたのが「鹿児島市営バス」だ。2019年6月8日・9日に行われた「B'z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」では、鹿児島アリーナ行きの臨時バスが運行された。驚くのはその「行き先」だ。
「愛のままに」→「わがままに」→「僕は君だけを」→「傷つけない」
なんとB'zの名曲「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」(1993)の歌詞が行き先になっているのだ。これにはファンも喜んだようで、
「鹿児島市営バスの粋な計らい」
「素敵なエンターテインメント精神に感謝しています」
といった声が寄せられている。
いったいなぜ、このような取り組みをしたのか。Jタウンネットは6月11日、鹿児島市交通局を取材した。
「ultra soul」「いつかのメリークリスマス」バージョンも
ツイッターを見ると、行き先は「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」以外に、「WOLF」「Still Alive」「ultra soul」「LADY NAVIGATION」「いつかのメリークリスマス」「ZERO」があったようだ。取材に応じたバス事業課の担当者によれば、この7パターンが臨時バスに登録され、どれを表示するかは乗務員に任せていた。バスは1日に片道約15本、運行したという。
聞けば、この取り組みはB'zに限らずやっているとのこと。鹿児島アリーナへの増車便を依頼された際にやるかどうかを確認しているといい、NGが出ない限りは実施しているようだ。
この取り組みは2013年にMr.Childrenのライブで実施して以来続けているという。始めた理由については、
「せっかく遠方の方も来られるので、ファンサービスの一環です」
と話している。乗車したファンのツイートによると、
「家に帰り着くまでがライブです」
「思い出の忘れ物ございませんよう...」
と車内アナウンスも気を利かせていたとのことだが、これに関しても乗務員に任せているとのことだった。
鹿児島市交通局は、10日に市営バスの全39路線のうち20路線を民間に移譲すると発表したばかり。今回話題になった取り組みについては「今後も続けたい」としていた。