ご当地ヒーローが語った「仕事論」に反響 投稿の真意、本人に詳しく聞いた
福岡県北九州市のご当地ヒーロー「キタキュウマン」。そんな彼が仕事に対する熱い思いをツイッターで語り、注目を集めている。
「よくヒーローで食っていけますね」
— キタキュウマン (@kita_q_man) 2019年5月30日
と言われるが、ヒーローでメシを食うために私が活動初期から徹底しているのは
「知り合いだからタダで」
「君の宣伝になるからタダで」
を断りまくることだ。
慈善、ボランティア、など聞こえのいい言葉に騙され安売りしてると、自分の価値は一生上がらない。 pic.twitter.com/0Vet3LPzho
ヒーローを仕事(?)にしているキタキュウマンが、「ヒーローでメシを食うため」に徹底していることを述べたこちらの投稿。安請け合いはせずに無給の仕事を断るという彼は、
「慈善、ボランティア、など聞こえのいい言葉に騙され安売りしてると、自分の価値は一生上がらない」
と自身の「仕事論」を語った。
このキタキュウマンの投稿には「見た目だけでなく中身もかっこいい」「食べていくには強い意志を持たないとですね!」との反応が相次ぐなど、話題となっている。
この投稿に込めた真意とは何なのか。Jタウンネット編集部が、キタキュウマンを直撃した。
対価がないと活動の維持すらできない
「誰もがインターネットで有名人となりうる昨今、事務所や会社に所属しない個人がまだまだ軽視されがちであり、実際にボランティア活動で終わってしまっている人たちの参考になればと思い投稿した」
仕事論をツイートした経緯について、Jタウンネットの取材にこう説明したキタキュウマン。事務所や会社に所属しない個人に対して、「『金を払う』風潮が薄い」ことを危惧しているそうだ。
キタキュウマンによれば、「ご当地キャラクター」は地域貢献を理由に無償での出勤を要求されることが多いという。対価を求めない活動を続けていると活動の拡大はおろか、維持すら難しいとのことで、
「たとえタダで来てくれたとしても、ボロボロのコスチュームで町のPRされたら嫌でしょう(笑)」
と率直すぎる回答。しかし、
「その代わり、私はお金をもらう以上、ご当地ヒーローとして圧倒的知名度を誇り続ける必要があるし、常に人々の注目を集められるようなことをしなければならない」
との決意も口にした。
様々な苦労がありそうなキタキュウマン。仕事において、ほかにも「皆とおなじことをしない」ことを信念にしている彼にモチベーション維持の方法を聞いてみると、
「『ま、いつ辞めてもいっか』と思うことだ」
とこれまた率直すぎる回答。「失敗したらどうしよう」と自身でプレッシャーをかけるようなことはせず、気楽にやるのがポイントだそうだ。
「あ、スポンサー各位、お取引先各位、ファンの皆、別に全然やめる気はありませんので安心してください!」
と慌てた様子で付け加えつつ、
「あとは美味しいものを食べ歩くことだろうか。北九州はあまり知られてないが、超グルメな街で、私も永遠に制覇できる気がしない」
とさりげなく北九州市をアピールした。
最後にいま仕事で悩んでいる人にメッセージをお願いすると、
「テキトーに自分の好きなようにするのが一番。人生、ただでさえ短いのに他人の目を気にして生きるってもったいない。どんなに失敗しても死なないから大丈夫」
とのことだった。