カレーの箱でも郵便は届くのか 話題の「攻めすぎ包装」、実際に試してみた結果は...
ポスト開けたら麻婆豆腐が入ってた――。 2019年5月19日、あるツイッターユーザーが、こんな驚きのエピソードを投稿した。
ツイートによれば、クリックポストのラベルが貼られた丸美屋の「麻婆豆腐の素(甘口)」の箱に、郵便物を入れたものが自宅のポストに入っていたという。
投稿主によれば、中身は無事だったとのこと。
リプライ欄では「初めてこんな発送方法見ましたw」と驚きの声があがるほか、郵便局で働いているというユーザーからは、
「最近これ系の郵送が地味に増えつつあるんです」
といった情報まで寄せられている。麻婆豆腐のほかに、青椒肉絲・炊き込みご飯の素・ポッキーの箱に入れられることがあるそうだ。
実際のところ、定形外郵便の包装ルールは意外と(?)ユルい。和歌山ではスルメの胴体に宛名などのラベルを貼って定形郵便として送る「するめ~る」というものがあるくらいだ。
サイズと料金、しっかり密閉するなど最低限のマナーを守れば、大抵のものは定形・定形外郵便として送れてしまうようだ。
とはいえ麻婆豆腐の箱に切手を直貼りし、ポストに投函するのはなかなか心もとない。本当に届くのか、Jタウンネットでも試してみた。
3商品のうち、届いたのは...?
今回はすべて定形外郵便で試してみる。筆者は日ごろお世話になっているカレー好きの同僚・Oくんに、レトルトご飯・レトルトカレー・BIGあらびきソーセージを送ることにした。
日本郵便公式サイトによれば、定形外郵便物には規格内と規格外があり、それぞれ料金が異なる。規格内は最大サイズが縦34センチ×横25センチ×高さ3センチ、重さは1キロまで。最少サイズを見ると円筒形のものは長さ14センチ×直径3センチあれば送れるようになっている。今回選んだ3商品は条件をクリアしていたので、いずれも定形外郵便の「規格内」で送ることにした。
ポスト投函できる発送方法としては、ゆうメールやレターパック、クリックポストがあり、ものによってはそちらの方が安く済む場合もある。今回はスタンダードに切手を直貼りして送ってみたが、重量があるため送料はかなり高い。商品が合計475円だったのに対し、送料は合計970円と、3倍以上に膨れ上がっている。見た目はなかなか面白いが、あまりおすすめできる方法ではない。
人目を忍んで投函し、翌日。レトルトカレーとソーセージがOくんに届いた。ソーセージはほぼ無傷だが、レトルトカレーの箱はあちこちへこんでおり、郵便物の荒波に揉まれた様子が伺われる。しかも肝心のご飯がなく、Oくんは無言で首を振って目を伏せている。形も変だし、レトルトご飯はだめだったか――。
そう思って諦めかけていたが、土日を挟み、投函から4日後の月曜日。レトルトご飯も無事に到着していた。「ご飯来ましたよ!」と歓喜するOくんだが、パッケージはやはりベコベコにへこんでいる。食べる分には問題ないが、贈り物としてはいかがなものか...。
薄めの箱を再利用して定形外郵便として発送する際は、パッケージがある程度崩れることを想定しなければいけないようだ。