アニメで号泣→コンタクト落下で「絶望」 「聖地巡礼が台無しに...」落胆する記者に、救いの女神が現れた
2016年に公開され、大ヒットした長編アニメ映画「この世界の片隅に」。軍港の街・呉に嫁いだ主人公のすずが戦争という時代の流れに翻弄されながらも、前向きな姿勢で生きていく姿を描いた作品だ。
かねてよりこの映画の大ファンであったJタウンネットのN記者。公開直後に映画館に足を運び、号泣したことが昨日のことのように思い出される。
いつの日か、作品の舞台となった呉に行ってみたい――。そんな思いを密かに温める日々を過ごしていたら、編集長から広島出張の要請が。しかも、取材のプランは自分で考えていいという。となれば、テーマはもう決まっている。「この世界の片隅に」の聖地巡礼だ。
この仕事をしていて本当によかった!!記者は意気揚々、呉へ向かったのだが......。
映画を見ていただけなのに...
2019年4月某日。グルメな営業部員のIさんとともに広島行の新幹線に乗り込んだN記者。聖地巡礼のため、下調べは完璧だ。だが、呉に到着するまでにやらなければならないことがある。
何度観たかわからないが映画をいま一度見直し、感情を高めてから呉に上陸したい。あらかじめタブレットに映画をダウンロードし、いつでもどこでも視聴可能にしておいた。
実際に観てみると...
またしてもやられてしまった。車内でアニメ映画に号泣する三十路N記者。いい話すぎて涙が止まらない。感情も昂ぶり、これでベストな状態で聖地巡礼を迎えることができそうだ。
しかし、そう思った矢先、
なんと泣きすぎてコンタクトが外れてしまった。しかも、めちゃくちゃ埃にまみれて、装着できない...。さらに、こういう時に限って替えのコンタクトを忘れてくる始末だ。このままだと、期待していた映画の聖地も、こんな感じでしか見えないのではないか。
せっかくの聖地巡礼が台無しである。困り果ててうろたえていたところ、
Iさん「これ知ってる?ドラッグストアで買えるコンタクトレンズ。広島でも売っているかもしれないよ!」
営業部員がかばんの中から取り出したコンタクトレンズの箱。これは以前Jタウンネットでも何度か紹介した「1day Eye Well(ワンデーアイウェル)」ではないか!
先輩記者が以前にコンタクトを落としてしまった時にもお世話になっていた。調べてみると、広島のドラッグストアでも売っているようだ。
というわけで、広島に到着してまず訪れたのは呉市内のスーパードラッグひまわり広中央店。売り場には「1day Eye Well 」のPOPが!これで一安心だ。
初めてでドキドキしながらも店員の方に丁寧に説明してもらい、同意書に氏名や住所、度数といった必要事項を書き込むと、あっという間にコンタクトを入手できた。これなら、事前に練っていたスケジュールも変えなくてすみそう。ドラッグストアで購入できるのは便利。本当に、助かったぞ...!
気を取り直して、「聖地巡礼」スタート
さて、気を取り直して改めて聖地巡礼だ。
まず訪れたのは作中にも登場した旧下士官兵集会所。旧海軍の集会や宿泊施設などとして使われてきた場所で、現在は聖地巡礼に来た人にもわかりやすいよう外壁が「この世界の片隅に」仕様になっている。
旧下士官兵集会所から歩いて数分のところには、旧海軍病院前の階段がある。
階段自体は現存しているが、現在は通行禁止になっている。せっかくなので階段の前で記念撮影してみた。
続いて訪れたのは、三ツ蔵(旧澤原家住宅)。作中でも主人公のすずが、建物の前を横切るシーンが何度も登場する。
作中のシーンを再現してみるとテンションが上がってくる。物語の世界の住人になった気分だ。
三ツ蔵からしばらく坂を上っていくと、すずが使っていた「辰川バス停」がある。
急な坂を上ったところにある辰川バス停。観光地として整備されているわけではないため、ここより上には訪れることができない。「この世界の片隅に」の片渕監督も自身のツイッターで「物語の舞台を訪れる人は、辰川バス停より上には入らないようお願いします」と注意を呼び掛けている。
聖地巡礼が一段落し、歴史の見える丘を訪れた。丘から眺めてみると...
軍港として栄えた呉を支える造船所を一望できる。「大和のふるさと」との文字も見え、感慨深い思いにとらわれてしまう。
聖地巡礼から呉の歴史を
かつて軍港として栄えた呉。せっかくなので、呉の歴史を学ぶべく大和ミュージアムを訪れた。
ここでは全長263メートルもあったという戦艦大和の1/10サイズの模型が展示されている。大和ミュージアムの広報担当者によれば、こちらの模型は地元の造船所に依頼して作ってもらったのだという。戦艦大和は全ての図面が現存していないため、新たな事実が発見されると、模型もそれにあわせてアップデートされるのだそうだ。
巨大な戦艦大和の模型をバックに記念写真撮影サービス(税込1000円)も行われている。帽子も借りることができ、海軍に入隊したつもりで記念撮影をしてもらった。
日本最大の海軍工廠があった呉。戦中はアメリカ軍の空襲の標的となり、14回も空襲を受けたという。呉の歩んできた歴史に、改めて敬礼だ。
さて、呉の歴史に思いを馳せたら無性に空腹を感じてきた。
海上自衛隊・呉基地に所属する艦艇等で食べられている「海自カレー」を流し込むべく、呉駅から徒歩5分ほどのところにある「海軍さんの麦酒舘」を訪れた。ここで食べることができる「潜水艦はくりゅうカレー」を堪能しよう。
海上自衛隊では毎週金曜日の昼食にカレーが食べられているという。長く航海している隊員が、曜日の感覚を忘れないようにするためとも言われている。
「潜水艦はくりゅうカレー」は白桃の甘さを隠し味に、ルーには揚げたジャガイモが入っているのが特徴だ。甘さとスパイシーさの絶妙なバランスにスプーンを持つ手が止まらない。
「海軍さんの麦酒舘」を運営する呉ビールの取締役支配人佐々木雅治さんに話を聞くと、
「実際の味がブレないように意識しています。これからも『潜水艦はくりゅう』の味を守っていきたいと思います。カレーに合せて、地ビールも楽しんでいただけたら」
とこだわりを教えてくれた。
激動の一日を振り返ると...
聖地巡礼の締めくくりに標高737メートルの高さを誇り、呉の街並みを一望できる灰ヶ峰を訪れた。
思い返せば、コンタクトを落としてどうなることかとうろたえた激動の一日。「1day Eye Well」がなかったら、この絶景もこんな感じだったのだろうか。
ありがとう「1day Eye Well 」!近場のドラッグストアで買えるのはありがたい!そんなことを考えながら、記者はぼんやりと呉の街並みを眺めた。
<企画編集:Jタウンネット>
製造販売元:株式会社シンシア
住所:東京都中央区日本橋箱崎町30-1 TEL:03-5695-7470
販売名:ワンデーアイウェル
承認番号:22600BZX00484A04 効能効果:視力補正
※コンタクトレンズは高度管理医療機器です。必ず眼科医の検査・処方を受け、ご自身の目にあったコンタクトレンズをお求めください。
※コンタクトレンズは目に直接のせて使用するものです。レンズの取扱い方法を誤ると、眼障害につながることがあります。
※必ず添付文書をよく読み、眼科医の指示を守り正しくご使用ください。
【使用上の注意】
●1日使い捨てレンズです。連続装用はできません。
●使用済みのレンズは再使用しないでください。
●眼科医から指示された時間内で使用してください。
●就寝前には必ずレンズをはずしてください。
●異常がなくても定期検査を必ず受けてください。
●眼ヤニ、充血、異物感など、少しでも異常を感じたら直ちに眼科を受診してください。