まるでワサビの宝石だ! キラキラ輝く見た目が美しい、静岡老舗の「わさビーズ」
プチッときて、ツーン...
「わさビーズ」を作っているのは、わさび漬などを製造・販売している田丸屋本店。静岡市駿河区に本拠を置く、創業140年という老舗だ。「わさビーズ」は直営店ほか、限られた店でしか販売されていない。
ちなみに筆者は、大丸東京の地下1階「明治屋八重洲口ストアー」で購入した。価格は1ビン594円(税込)。田丸屋本店のオンライン通販でも販売されている。ただし人気商品のため、品切れ続出中らしいが...。
さっそく、食べてみよう。今回はローストビーフに添えてみた。
ローストビーフを小さく切り、緑の「わさビーズ」を豪快にのせて、頬張る。うーん、肉は期待通りに美味しい。だが、「わさビーズ」の味は? わさびの風味をかすかに感じる。だが、あまり辛くないな。歯をかみしめてみる。
プチッとした食感を感じたと思ったら、突然ツーンときた。「きたー!、これだ」と叫びたくなるのをグッとこらえて、辛みに耐え、涙......。寿司や刺身を食べている時にしばしば遭遇する、あのツーンである。それまでの余裕は消え去った。やはり、わさびはわさびだった。
「わさビーズ」の粒々も控えめにすることにして、豪快さは捨てた。辛みがピンポイントに刺激することを予想して、慎重に食べてみる。薬味はあくまでも薬味、ピリリと辛い程度がちょうど良い。「いける」と思ったとき、プチッときて、ツーン......。ああ、やはり油断はできなかった。
今度は上の写真のように、クラッカーに野菜とクリームチーズをのせ、その上に「わさビーズ」をトッピングし、カナッペ風にしてみた。これならどうだろう? おそるおそる食べてみると、まろやかで味わい深い。わさびの風味は感じるが、ツーンは結局なかった。チーズとの相性だろうか。辛みのピンポイントアタックには合わず、すんなり食べ終えることができた。
ふつうのわさびでは、あまり考えられない食べ方だが、このわさビーズならいける。美しい見た目もバツグンで、SNS映えしそうだ。人気が出るのもわかる一品だった。