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語尾の「~じゃん」、使う? 全国調査の結果→関東人「普通に言う」関西人「何それ?」

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2019.05.02 06:00
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「~じゃん」という日本語がある。

それなりに聞く表現だが、方言なのか、それとも標準語なのか。定量的なデータを集めるべく、Jタウンネットでは2019年2月6日から4月3日まで、「じゃん」を使う頻度についてアンケートを行った(総投票数2277票)。はたして、その結果は――

関西の使用率が低い理由は...

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まずは都道府県別の結果をご覧いただきたい。「じゃん」を使う、すなわち「ごく普通に使う」「時々使う」と答えた人の比率が多かった地域は、主に関東・東北・中部に集中している。

なかでも、青森・岩手・山形・福島・栃木・山梨では得票100%を記録した。

巷間言われるのは「じゃん」は神奈川弁というもの。確かに神奈川の結果を見ても「ごく普通に使う」「時々使う」の割合は全体の96.4%と高い数値を示し、俗説を裏付ける結果になった。山梨・静岡も神奈川に隣接しており、相互に影響しあって「じゃん」が浸透していると考えられる。

その他の関東各都県でも「ごく普通に使う」「時々使う」で軒並み90%以上を記録した。東京ではやや低く86.5%となったが依然高い数値だ。

「じゃん」は三河弁にも特徴的な表現で、三河弁の代名詞「じゃん・だら・りん」の一つ。愛知県の結果を見るとやはり「ごく普通に使う」で75.2%、「時々使う」も含めると92.3%を記録し、方言として定着していることをうかがわせた。

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全国レベルで見ても「ごく普通に使う」「時々使う」で80%を超えている。全国的に通じる言葉と言ってもよさそうだが、その中で使用頻度が低かったのが関西だ。

関西では「ごく普通に使う」「時々使う」の割合は三重以外の全府県で50%未満にとどまり、三重でもちょうど五分五分の結果となった。

人口の多い大阪でも「使う」のグループは27.7%と低く、逆に「聞いたことはある」が47.7%、「全く聞いたことがない」グループは24.6%に上った。4人に1人が「じゃん」を全く知らないと答え、他府県でも同様の傾向が出ている。

関西では「じゃん」と同様の終助詞表現に「やん」があるので、積極的に「じゃん」を使う機会は乏しいのだろう。関西で暮らしたことがある記者の実体験でも「やん」「やんけ」を耳にすることが圧倒的に多かった。

逆に「じゃん」はおぼろげながらほとんど聞いた記憶がない。ネイティブ関西人であればなおさらだ。

34都道府県で「ごく普通に使う」「時々使う」の回答が過半数を占めた中、残り13府県のうち7府県が関西に集中しており、関西の独自性が際立つ。さらに関西の影響が強い北陸三県(福井・石川・富山)や四国でも「じゃん」の普及率は低い結果となった。

「じゃん」の東日本に対し、「やん」の関西――。日常会話の語尾表現でも、東西の違いが浮き出る結果になった。

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