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埼玉の神社に、狛犬ならぬ「狛鯉」がいた いったいなぜ?現地で由来を調べてきた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.04.21 11:00
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全国にはその土地ならではユニークな神社が存在している。埼玉・栗橋にある八坂神社もそのひとつだ。

招福の鯉(2019年4月16日、写真はすべてJタウンネット撮影)
招福の鯉(2019年4月16日、写真はすべてJタウンネット撮影)

なんでも狛犬ならぬ「狛鯉」がいるとして有名な神社だという。なぜ、犬ではなく鯉なのか。関係性がよくわからない。そこで実際に行って、どういうことなのかを確かめてきた。

鯉が神様を運んだという

栗橋の八坂神社があるのは、埼玉県と茨城県の県境のすぐ近くだ。

八坂神社の正面
八坂神社の正面

利根川の堤防の下にあるが、国道から少しそれているため人気が少ない。筆者が訪れた2019年4月現在、堤防工事が行われている。境内の案内によると12月以降に移転の予定があるという。

入り口からはまだ鯉の姿が見えない。さらに中に進むと見聞きしていたと違う風景があった。

八坂神社の狛犬
八坂神社の狛犬

鯉がいるはずと思っていたが、ちゃんと狛犬がいる。もしかして期間限定の特別仕様だったのか。しかし、神社でそんな浮ついたことをやるはずがない。もう少し本殿に近づくと目的の鯉が現れた。

左が除災の鯉、右が招福の鯉
左が除災の鯉、右が招福の鯉

本殿の正面、この位置にも狛犬がいるところだが、代わりにいるのは鯉。しかもそれぞれ名前が違っている。

除災の鯉
除災の鯉

まず左側にいるのが「除災の鯉」と呼ばれるもの。この鯉の頭を撫でて、身体をさすると災いを祓ってくれるのだとか。

招福の鯉
招福の鯉

右側にあるのが「招福の鯉」。こちらの頭を撫でて身体をさすると福を招いてくれるそうだ。

そして左右の鯉で除災招福となり、災いを除き、福を招く利益につながる。非常にありがたい存在だが、なぜ鯉なのか。

鯉についての説明(筆者が移っているが、お気になさらず)
鯉についての説明(筆者が移っているが、お気になさらず)

これについては鯉の真下にある説明が詳しい。それによると、坂東太郎とも呼ばれる暴れ川である利根川の洪水の中、鯉と亀が神様を運んできたという。

招福の鯉の亀
招福の鯉の亀

亀については左右の鯉の下に隠れていた。波にもまれて大変そうだが――。

筆者が訪れたときに境内に誰もいなかったようだが、おみくじも販売されているようで、こちらも鯉がデザインされている。

可愛らしいデザインの鯉のおみくじ
可愛らしいデザインの鯉のおみくじ

最後に本殿に参拝。筆者は阪神ファンであるが、開幕から中々エンジンのかからないカープの健闘を願って帰路についた。

水とかかわりが強いこの場所ならではの鯉に出会う。いつもと違う気分で仕事に向き合うことができた。

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