刺し身とお造りの違い、分かりますか? 実は「地域差」に関係が...
「舟盛りになっているのがお造り」?
街頭インタビューでは、「舟盛りになっているのがお造り」「魚の姿のままのもので豪華に見えるのがお造り」などという意見がありました。
しかし、スーパーの鮮魚コーナーを調べると、そうした違いはありません。「刺し身」と表記されているものもあれば「お造り」となっているものもあります。スーパーのスタッフさんに聞いても、違いは判らないそうです。
北陸短期大学の教授によると、言葉の違いはあるものの二つとも同じ料理なのだということでした。
昔、魚を切ったものを「切り身」と呼んでおり、しかし、「切る」という言葉が縁起が悪いと関東のほうで「刺し身」と言葉が変化していったそうです。
ところが次は、「刺す」という言葉が縁起が悪いということで、関西のほうでは「お造り」と呼ばれるようになりました。
同じ意味を持ちながら、言葉が変化していったのです。
縁起を考えて名前をつけていた昔の習わしが、ふたつの言葉をもたらしたのですね。
(ライター:りえ160)