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まるで自然のタイムカプセル 2000年前に沈んだ「魚津埋没林」が幻想的すぎる

松葉 純一

松葉 純一

2019.03.10 17:00
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プールの中に保存されたスギの樹根

プール上から見た水中樹根(画像提供:魚津埋没林博物館)
プール上から見た水中樹根(画像提供:魚津埋没林博物館)

電話で答えてくれたのは、魚津埋没林博物館の学芸員・石須秀知さんだった。

「埋没林とは、埋もれた林のことですが、魚津埋没林は、約2000年前、片貝川の氾濫によって流れ出た土砂でスギの原生林が埋められ、その後海面が上昇して現在の海面より下になったと考えられています」

片貝川は2000メートル級の山々から日本海に流れ込む日本屈指の急流だ。かつては大雨が降るたびに氾濫を繰り返した暴れ川だったという。その痕跡の一つが、この埋没林というわけだ。

水中展示室のプールは、縦8メートル、横16メートル、深さ2.5メートルという大きさで、地下水(片貝川の伏流水)で満たされている。この中にスギの樹根が3株保存されているのだ。

上の写真を見ると、まさか生きているはずもないのだが......、巨大な樹根がプールの中をはい回っているようにも見える。2000年前のタイムカプセルが突如開いて、生命が蘇ってくるのではと、つい空想を巡らしてしまうが、間違ってもそんなことはない。

1955年、特別天然記念物に指定されている。

博物館外観(画像提供:魚津埋没林博物館)
博物館外観(画像提供:魚津埋没林博物館)

ツイッターには、この博物館を訪れたというユーザーから絶賛の声が相次いでいる

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