まるで自然のタイムカプセル 2000年前に沈んだ「魚津埋没林」が幻想的すぎる

富山県北東部に位置する魚津市には「埋没林博物館」という施設がある。ここの展示が幻想的で素晴らしいと、話題になっている。上の写真が、その水中展示室の様子だ。
なんとも神秘的ではないか。思わず吸い込まれてしまいそうだ。でも、そもそも埋没林って何?いったい、なぜ魚津市にあるの? 疑問が尽きないJタウンネット編集部は、電話で話を聞いてみた。
プールの中に保存されたスギの樹根

電話で答えてくれたのは、魚津埋没林博物館の学芸員・石須秀知さんだった。
「埋没林とは、埋もれた林のことですが、魚津埋没林は、約2000年前、片貝川の氾濫によって流れ出た土砂でスギの原生林が埋められ、その後海面が上昇して現在の海面より下になったと考えられています」
片貝川は2000メートル級の山々から日本海に流れ込む日本屈指の急流だ。かつては大雨が降るたびに氾濫を繰り返した暴れ川だったという。その痕跡の一つが、この埋没林というわけだ。
水中展示室のプールは、縦8メートル、横16メートル、深さ2.5メートルという大きさで、地下水(片貝川の伏流水)で満たされている。この中にスギの樹根が3株保存されているのだ。
上の写真を見ると、まさか生きているはずもないのだが......、巨大な樹根がプールの中をはい回っているようにも見える。2000年前のタイムカプセルが突如開いて、生命が蘇ってくるのではと、つい空想を巡らしてしまうが、間違ってもそんなことはない。
1955年、特別天然記念物に指定されている。

ツイッターには、この博物館を訪れたというユーザーから絶賛の声が相次いでいる
。今回一番行きたかったのが、『魚津埋没林博物館』。こんな素晴らしいもんを520円でいいの?って感じ。これは富山行ったら行くべき。 pic.twitter.com/p6cbqeoM94
— ヤマグチ (@yoimatiduki) 2019年3月2日
富山の魚津埋没林博物館幻想的で良かった??#まいぼつ #魚津埋没林博物館 pic.twitter.com/6mHdmfudq7
— スネノ=児だMAX (@sunekunoto) 2019年3月4日