「翔んで埼玉」の世界が現実に!? 東川口駅、完全に「関所」と化していた
埼玉高速鉄道・東川口駅の窓口が「関所」に――。まるで「翔んで埼玉」のワンシーンのような写真が2019年3月7日に投稿され、話題になっている。
現実に埼玉から東京に行くのに通行手形がいるとなれば堪ったものじゃない。実際にどのようになっているのか。
東京が遠くなってしまった!?
東川口駅の地下鉄が翔んで埼玉仕様になってる...!!
— きじまかしん (@kk_9116) 2019年3月7日
通行手形(Suica)が無いと通れないわ pic.twitter.com/MOeizr6b5h
埼玉県と東京都の県境にある川口市の駅に関所とはかなり攻めた冗談だ。「翔んで埼玉」でも、県境に関所があり、県民は通行手形がないと関所を通過できないとの設定があり、それを模したものなのだろうか。
作品内はともかく実社会でやられてしまうとかなり怖い。
この投稿のリプライ(返信)欄には、
関所wwwww
— ムラマサ@3/14うちっちー誕 (@Shukanx_YW0417) 2019年3月8日
マジかよ...
— kou h (@kantadesu7) 2019年3月8日
時間を決めて、強制退去処分の実演して欲しい!
といった反応が寄せられている。
藪から棒にこの窓口を設置したならば、かなりクレイジーな鉄道会社だ。3月8日、Jタウンネット編集部が埼玉高速鉄道の総務部事業推進課の担当者に取材した。
2月17日から関所仕様のデザインになったというが、キッカケはやはり「翔んで埼玉」なのだろうか。ストレートに聞いてみると、担当者は、
「映画『翔んで埼玉』の撮影協力したことが始まりで、公開記念のタイアップ企画として」
とコメント。
調べてみると、埼玉高速鉄道では「埼玉スタジアム線 関所スタンプラリー」題したキャンペーンを実施している。駅を関所と見立てた通行手形スタンプを設置。3駅以上のスタンプを集めると「翔んで埼玉」オリジナルステッカープレゼント。さらにその場の抽選で「翔んで埼玉」映画鑑賞券が当たるといった特典がある。
さらには通行手形を模した「翔んで埼玉公開記念一日乗車券」も発売されている。スタンプラリーと1日乗車券の発売場所から、東京・赤羽岩淵駅が除外されているのが何とも芸が細かい。
キャンペーン同様、窓口の装飾も気合十分で、
「今回の装飾は、駅係員の手作りによって実施したものです」
とのこと。そこまでしてしまうハッスルはどこから来るのだろうか。
利用客からの評判も良いようだ。
「お客様からの評判は、改札を通過される際、『すごい』とほめていただくこと、笑っていただくこと、携帯電話等で撮影されるお客様も多く見受けられますことからご好評を頂いていると思っています」
色々な要素がある「翔んで埼玉」から関所のチョイス――嫌いじゃない。タイアップ企画は3月10日に終了。窓口もそれに合わせて撤去される。