翔んで埼玉×十万石まんじゅう 史上最強の「埼玉みやげ」が爆誕していた
うまい、うますぎる――今や埼玉県民以外の人にも知られるようになった。県外に手土産を持参するときの定番の商品だ。
そのお菓子が話題沸騰のあの映画とコラボレーションした。
埼玉を盛大にディスった映画「翔んで埼玉」だ。埼玉の「誇り」が行ったまさかのコラボ商品を買ってみた。
中もやられていた
行田の十万石ふくさやが販売する「十万石まんじゅう」。翔んで埼玉とのコラボ商品が発売されたのは2019年2月1日と少し前。28日、親類に饅頭の購入を託したのだが、その日はラスト1つだったとのこと。
映画の方も都道府県興行収入で東京都を抑え1位になるなど、埼玉県内の「翔んで埼玉」フィーバーは留まるところを知らない。その影響はこんなところにまで及んでいたようだ。
棟方志功(故人)のイラストも言葉もなくなり、十万石まんじゅうのらしさが消えている。そこにあったのは埼玉と宿敵・千葉が対峙する場面だ。
細かいネタがてんこ盛りの作品であるが、それはパッケージも同じ。左下に寄って見ると――。
少しだけ可愛さが減った県のマスコット・コバトンと深谷市のイメージキャラクター・ふっかちゃんがいた。後ろの旗の物騒さをかき消してくれているではないか。
あの殺伐とした紙の包装をとると、いつもの絵と言葉が現れた。良かった、これがないと「十万石まんじゅう」と信じられないのだ。
ちなみに「幔頭」となっているのは棟方志功が全国に広く知れわたる事を願ってあえて付けたもの。
しかし、安心しているのも束の間だった。
中身にも映画のタイトルが書かれている。あの十万石の焼き印を差し置いて何たること。埼玉はこの映画に食われてしまったのか。
少し驚いてしまったが、中身はいつもの美味しい十万石まんじゅうです。風味のよい漉し餡ときめの細かい皮が作る程よい柔らかさと甘さ――風が語りかけます。
限定販売商品で価格は575円(税抜)。