釜石の病院に、本格的すぎる「手作りイルミ」 なぜここまで?院長に聞くと...
街を鮮やかに彩るイルミネーションが盛んなクリスマスシーズン。
岩手県内では、ちょっと変わった場所で大規模なイルミネーションが行われているようで、インターネット上で話題になっている。
釜石のイルミネーション pic.twitter.com/temTKhheD4
— おかだ (@6474regacyb4) 2018年12月16日
これらの写真はすべて、釜石市にある国立病院機構釜石病院で撮影されたものだ。なぜ、病院の敷地でイルミネーションを実施しているのだろう。Jタウンネット編集部は、院長に詳しい話を聞いた。
訪れる人の心を暖めたい
取材に応じてくれたのは、土肥守院長。「釜石ルミナリエ」と名付けられたこのイルミネーションは2000年から続けているもので、
「すべて私と病院スタッフで企画して手作りで進めています」
という。今年も業務が終わってからの時間を使って、コツコツ飾り付けなどをしてきたそうだ。ここ数年は「点灯式」も行っているそうで、近隣の住民たちが集まるイベントになっているそうだ。
なぜ、病院でイルミネーションを? 実は、土肥院長の専門は脳神経外科。カナダでの留学経験などから、日照時間が短い季節に自殺者が増える傾向があることを知った。その時、ライトアップが人の心理に癒しや安心を与える効果があると学び、病院の患者や訪問者にもいい効果があればと考えて始めた。2011年の東日本大震災からは、被災者の心を癒すことも意識しているという。
毎年12月上旬から1月中旬にかけて行っているというこのイルミネーション。すでに、釜石の冬を彩る風物詩にもなっているそう。
今冬の点灯期間は18年12月3日から1月中旬までの予定。ただ、地元のラグビーチーム「釜石シーウェイブス」がチャレンジシリーズに出場した場合は、全日程が終了するまで点灯を延長するという。