佐賀は地味じゃない、「滋味」ある県だ! 「佐賀あるある本」著者に聞く地元の魅力
飲んだシメはやっぱりパフェ
驚いたのは佐賀では、飲んだシメにパフェを食べるのだそう。「佐賀市では知られています」と平尾さんは話す。
なんでも佐賀は江戸時代に交易の中心だった長崎から江戸まで砂糖を運ぶ「長崎街道」(別名=シュガーロード)の通り道だったこともあり、佐賀県にはお菓子を食べる伝統が根強いとのこと。お酒のつまみに甘い物も一般的で、料理の味付けも甘口、濃い目が多いのだとか。
平尾さんに佐賀初心者がまず訪れた方がいいところを聞くと、
「唐津、呼子はまず。また有明海沿岸には嬉野温泉や武雄温泉といった柔らかい泉質の温泉もあって、おすすめです」
また、10月31日から11月4日にかけて開催されるアジア最大級の熱気球競技大会・インターナショナルバルーンフェスタも今では佐賀県の人口よりも多くの人が訪れる注目イベント。期間中は「バルーン佐賀駅」という臨時駅も営業されるほどの人気ぶりで、毎年11月2から4日に開催される「唐津くんち」とも併せて重要な観光資源になっているとのこと。
海苔漁獲量日本一の佐賀。10月から2月にかけてはイベントや海苔の収穫シーズンと重なり、観光におすすめシーズンだという。
「たしかに佐賀は面積も小さくて目立たないところかもしれませんが、滋味溢れるところです。国土が狭くてもモノづくりで生きていることを実感できます。佐賀に来たら日本の原点が感じられると思いますよ」