衝撃! とりの天ぷらと「とり天」は別モノだった 何が違うの?大分市に聞くと...
2018.10.23 17:00
下味を付けるのが「とり天」!?
「とりの天ぷらととり天は別物です」。こう電話で明言したのは、大分市観光協会の担当者だ。
「とり天は、まず下味を付けます。ニンニク、ショウガ、塩、酒、みりん、醤油など、家庭によって、店によって、微妙に違いますが、とり肉とよく混ぜ合わせて下味を付けるのです」。
なるほど、明快な違いはそこだ。天ぷらは普通下味を付けない。『あさイチ』で清水シェフが強調したかったのも、この点だろう。
「溶き卵、水などの液体で小麦粉を溶き、衣をつけて揚げるのは、天ぷらと同じです」と担当者。粉をまぶして揚げるから揚げの場合とは、ここが違う。
「食べるときのタレは、酢醤油に練り辛子を溶いたものが一般的です。天つゆは使いません。食べ方も天ぷらとは違いますね」。なるほど、天ぷらとのもう一つの違いはそこかもしれない。ただし、フレンチのソースで食べてもいいわけだが......。
とり天と、とりの天ぷらの違い、お分かりいただけただろうか。
いや、まだ納得できない、という人は大分に行って、現地で食べていただくのが一番だろう。大分市、別府市など、大分県各地のレストラン、定食屋、居酒屋、中華料理店、から揚げ専門店、スーパーの惣菜コーナー、弁当コーナーで提供されている。大分県民にとってあまりにもポピュラーな料理であるため、日本全国どこにでもある料理だと思っている県民は多いらしい。大分市観光協会の公式サイト内でも紹介されているので、ご参照を。