地ビールじゃなくて、いま「地ウイスキー」が来てる
歴史ある老舗も勢い伸ばす
1949年に誕生した「マルスウイスキー」も外せない。当初、鹿児島で始まった蒸留は、本格的なウイスキー造りのため山梨を経て、85年に長野県駒ヶ岳山麓の蒸溜所へと受け継がれている。
ウイスキー愛好家なら、その名を知らない人はいないとまで言われている。口当たりは丸く柔らか、優しい余韻が特徴だという。
ウイスキー作りに適した長野県にも蒸留所を持つ一方、日本最南端の蒸留所として鹿児島でもウイスキーが作られている。
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兵庫・明石の江井ケ嶋酒造「ホワイトオークウイスキー」も長い歴史を持つ。1919年にウイスキー製造免許を取得してから継続して生産を行っている。
清酒製造も行っているが、その蔵人が夏になるとウイスキー製造を手掛ける。清酒の伝統製法を生かした酒母造りが特徴だ。留されたウイスキーは明石の海岸に面した熟成蔵で時を刻み、重厚な香りと芳醇な味わいになるという。

100年の歴史を持つ老舗から、21世紀に生まれた新星まで。それぞれ力を伸ばす中、「地ウイスキー」のリバイバルブームも近いのかもしれない。