3位かるかん、2位カステラ... 大きくリードした「九州の銘菓」トップは?
「かすたどん」「誉の陣太鼓」「めんべい」......、うれしいものばかり?
今回の調査では、前回取り上げた7品に加えて、1県から2品から3品選び、全部で24品を揃えてみた。その中で、とくに「もらってうれしい」ものを読者に選んでもらった。
それでは、結果をまとめたランキングを発表しよう。
全国の読者が選んだ、もらってうれしい九州のご当地銘菓は、総得票数の17.5%にあたる151票を獲得したのは、福岡県の「博多通りもん」だ。ほぼ全国で、2位以下に大差をつけ、1位に輝いた。
「博多通りもん」は白あんの中に練乳・バターを使用した、和洋折衷の饅頭だ。ミルクの香りが優しい皮と、白あんの甘さが見事に調和している。福岡市博多区にある名月堂が1993年から販売を開始した。西洋和菓子、和スイーツとして人気が高い。
実は、前回の調査に対して、「博多通りもんが入ってないのは納得できない」という意見が多数あった。今回の調査では、予想通りのトップだった。
また2位の「カステラ」は、総得票数の13.0%にあたる108票を獲得した。前回は1位だったが、今回もしっかり2位に入っている。
3位は鹿児島県の「かるかん」で、66票(得票率7.6%)だった。「かるかん」は、うるち米を挽いたかるかん粉、山芋、砂糖、水などを用いた和菓子である。
ここで注目すべきは、4位に入った「かすたどん」だ。 「かすたどん」は、ふわふわしたスポンジ生地の中に、とろとろのカスタードクリームが入った洋菓子だ。「西郷どん」ならぬ「カスタードどん」、つまり「かすたどん」と名付けられたようだ。今や若者層を中心に絶大な人気である。
5位は、大分県の「ざびえる」が59票(得票率6.8%)。前回は3位だったが、相変わらず人気が高い。バターが効いたビスケット生地の皮に、和風の白あん、またはラムレーズン入りあんを包んだ和洋折衷の焼き菓子だ。
6位に入った、「誉の陣太鼓」、50票(得票率5.8%)にも注目したい。「求肥を餡で包んだガツンと系和菓子」で、熊本の銘菓である。熊本市の「お菓子の香梅」が製造販売しているが、2016年4月に発生した熊本地震では被害を受け、生産を一時中止し、後日再開して、話題になった。「お菓子の香梅」からは、11位に「武者がえし」も入っている。こちらは、小豆あんをパイで包んだ和洋折衷の菓子だ。
7位は、福岡県の「めんべい」、49票(得票率5.7%)。福岡市にある辛子明太子の老舗「福太郎」が製造する人気商品だ。 高級めんたいこを使い、イカやタコも一緒に練り合わせて焼き上げる、独特の旨味が特色だ。
8位は、宮崎県の「なんじゃこら大福」、39票(得票率4.5%)。つぶあんの中に栗、イチゴ、クリームチーズが入った大福で、宮崎市の和菓子屋「お菓子の日高」で販売されている。
9位は、鹿児島県の「唐芋レアケーキラブリー」が33票(得票率3.8%)。鹿児島県の名産でもある唐芋(サツマイモ)を練り込んだケーキだ。鹿児島空港に乗り入れている航路に勤務する客室乗務員の間で人気となり、1990年代半ばより「スチュワーデスのケーキ」というニックネームが付いて、口コミが広まったと言われている。
以下、熊本県の「いきなり団子」が28票(得票率3.2%)で10位、佐賀県の「さが錦」が25票(得票率2.9%)で11位、などと続いている。
どれをもらってもうれしい「ご当地銘菓」ばかり、ご参考になれば幸いだ。九州に帰省される方、夏休みに出かける予定の方は、ぜひ現地でご確認を......。