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徳島県東みよし町は、東西を「三好市」に挟まれている! サンドイッチ状態の飛び地が生まれた理由

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.06.05 11:00
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徳島県には、一風変わった「飛び地」が存在する。県公式サイトの市町村一覧を見てみると、県西端にある「三好市」が「東みよし町」を挟む形で東西に位置している。地図を見る限り、両方の「三好市」が接する部分はないようだ。

これはどういう経緯でなったのか? 疑問に感じたJタウンネット編集部は2018年5月下旬、三好市に聞いてみた。

協議の結果...

青が三好市、緑が東みよし町
青が三好市、緑が東みよし町

三好市の人口は2018年4月30日時点で、2万6606人。祖谷(いや)のかずら橋が観光では人気だ。一方、東みよし町は2月1日時点で1万4577人。こちらは吉野川を眺望できる入浴施設の吉野川ハイウェイオアシスがある。いずれも06年3月1日に誕生した。

飛び地となっている理由について、三好市総務部は「平成大合併で、町村同士の調整が難航したためです」と話した。

もともと、現在の三好市と東みよし町の位置には、三好郡8町村(当時)があった。それが平成の大合併に伴い、三野町、井川町、三加茂町、三好町の4町からなる東部合併協議会と、池田町、山城町、東祖谷山村、西祖谷山村の2町2村からなる西部合併協議会が設置された。

しかしその後、協議の結果、三野町、井川町が西部側に合流し、4町2村による「三好市」に。東部側に残った三加茂町、三好町が「三好郡東みよし町」となった。

この協議結果について、担当者は「東に4町村、西に4町村となるはずでしたが、将来の町の在り方を考えて、方向性が一致した町村同士がつながった結果です」と説明した。

飛び地となっているが、東みよし町をはさんで東側の三野から、西側の池田までバスも走っているため、「住民が不便を感じないようにはしています」と話した上で、「清掃、消防、介護保険など一緒にすべきものでは広域連合を組んでいます」と話す。

「住民から大きな不平不満はないものだと考えております」と飛び地ながらも問題はないとしている。

徳島県では、平成の大合併の結果、04年度当初に50市町村(4市38町8村)あったが、06年3月末に8市15町1村の24市町村に再編された。

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