乗客が奏でる一期一会のコンサート 誰でも弾ける「ストリートピアノ」、銚子駅に登場
2018.05.18 17:00
銚子は音楽とのつながりが深い
誰でも自由に使えるといわれても、いざとなると尻込みしてしまいそうだが、どんな使い方が想定されるのだろう。
「待ちあいの時間にとか、ふらっと立ち寄る感覚で使っていただければと思います。奏でるのは、『ネコふんじゃった』でも『ドレミの歌』でもなんでもいいんです。上手くなくてもいい。ピアノの音が響く空間を、みんなで気持ちよく楽しんでもらいたいですね」
銚子の人たちは音楽とのつながりが深いと向後さん。
「以前、銚子市の中学や高校は、吹奏楽部の活動が盛んで、全国大会の常連校が多かったんです。その影響もあってか、個人でバンド活動をしたり、音楽サークルがいくつもあったりなど、音楽を楽しんでいる市民が多いように感じています」
実は、向後さん自身も、学生のときは吹奏楽部で、全国大会に出場した経験があるそうだ。
今回の「駅ピアノ」の設置を発表すると、さっそくライブをやってみたいという問い合わせが来た。
「音楽をきっかけに、点が線になり、やがて面になるように、人々の交流が深まって町が元気になってくれればと思っています」
向後さんと山﨑さんは、今後も「音楽を通じて町を元気にする」取り組みを続けていく。