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「異世界に飛ばされそう」 圧倒的存在感の「越前大仏」がブレイクするかも

松葉 純一

松葉 純一

2018.05.10 06:00
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越前大仏(ks8823さん撮影、Wikimedia Commonsより)
越前大仏(ks8823さん撮影、Wikimedia Commonsより)

福井県勝山市に、奈良の大仏様より大きな毘盧舎那如来の大仏像があるのをご存じだろうか。臨済宗妙心寺派の寺院「大師山清大寺」にある大仏で、「越前大仏」と呼ばれている。像高は約17メートルで、奈良の大仏様より約2メートル大きいという。

越前大仏は、地元出身の実業家で、関西の大手タクシーグループ「相互タクシー」の創業者・多田清さん(故人)が私財385億円を投じて建立した。中国の洛陽市にある龍門奉先寺座像がモデルと言われている。1987年、開眼供養が行われた。

大師山清大寺は、当初観光目的の寺院だったが、初年度こそ約70万人の客でにぎわったが、客足は徐々に遠のく。2002年には臨済宗妙心寺派の寺院となり、宗教法人となった。

「ちょっと行ってみたいぞ...」

2018年5月6日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となった。

写真は、大師山清大寺の様子だ。見事なほど、人気がない。こんな写真は普通なかなか撮れるものではない。「門前町を含め誰もいないのに朽ちること無く綺麗なのが却って凄みを増しています」というコメントが添えられている。

これには8000を超えるRTと、1万3000を超える「いいね」が付けられている。ツイッターにはこんな声が寄せられている。

「一度行ってみたい!!!」「うお、これは行ってみたい終末感」「一人で行くと異世界に飛ばされそう(笑)」などといった感想だ。このゴールデンウィークに実際に行ってきた人もいる。

「ロケ地として再利用出来るのでは」「この、越前大仏を収めている大伽藍が、なかなかに素敵な音響特性で、ここでライブやったら気持ち良かろうな、と思った覚えがある」といった活用法を提言する人も......。

Jタウンネット編集部は勝山市役所に電話して、話を聞いてみた。答えてくれたのは、勝山市役所商工観光部観光政策課の担当者だった。

「大師山清大寺の参詣者数も一時期に比べると、すこしずつ増えています。門前に並ぶ商店街の中に、土産物店やケーキ店、クラフト店など、開店の動きもあるようです。清大寺のイベントの際には、そば店や和菓子屋さんも店を出すこともありますよ」と観光担当者。

「つい最近のことですが、福井県在住の外国人の間で、もっとも人気のあるスポットの一つにランクされた、と聞いたことがあります。これから注目される観光地になるかもしれません」

たしかに妙に「インスタ映え」するスポットのような気もする。

なにはともあれ、「ちょっと行ってみたいぞ...」と思わせる場所だ。

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