関東・関西で「ちまき」の見解分かれる! 沖縄ではなんと...
沖縄では「食べたことない」が最多に
全国でみると、最も多かったのが510票を獲得した「菓子系ちまき」(43.3%)、続いて451票を獲得した「三角ちまき」(38.3%)だった。鹿児島などで食されるあくまきは104票(8.8%)という結果となった。
地域で見ても、関東と関西で「ちまき」の定義は大きく異なる結果に。ちまきとは「三角ちまき」を指すとしたのが関東圏、「菓子系ちまき」としたのが関西圏だった。栃木県と愛媛県においては「菓子系ちまき」と「三角ちまき」が同率で1位となったものの、それ以外の県では静岡・岐阜・福井県あたりを境界線に真っ二つに。
県ごとに見ると、「三角ちまき」多数の東日本地域では、新潟を除き、比較的「三角ちまき」と「菓子系ちまき」の票数は拮抗している傾向にある。たとえば、東京都であれば「三角ちまき」251票に対し、「菓子系ちまき」232票となっている。新潟県では「三角ちまき」21票に対し、「菓子系ちまき」「あくまき」「その他」がそれぞれ1票と、「三角ちまき」が圧勝した。
一方、西日本地域の「菓子系ちまき」は、「三角ちまき」に大きな差をつけていることが多い。京阪神地域でみると、「菓子系ちまき」14票に対し「三角ちまき」1票(京都)、「菓子系ちまき」41票に対し「三角ちまき」9票(大阪)、「菓子系ちまき」19票に対し「三角ちまき」4票(兵庫)となっている。愛知県や福岡県といった大都市でもこの傾向は同様だ。
もともと「菓子系ちまき」の発祥は京都府とされていることを勘案すると、古都・京都の関西圏における影響力は相当なものがあると言える。更に言えば、その影響が西へと伝播する力も見事なものだ。
ほか、「あくまき」は東京都で42票が入ったほか、本家鹿児島県では13票で堂々の1位に。「菓子系ちまき」や「三角ちまき」に比べて知名度は劣るものの、場所によっては確かな知名度を誇るようだ。
ただ、沖縄県に至っては「食べたことない」とする人が多数だった。沖縄県出身の20代男性記者によると「確かに食べる機会は少なかったように思う」と述べていた。筆者は給食の際に「中華ちまき」なるメニューが出ていたが、それについても「給食でも出たか出ていなかったか覚えていない」と語っていた。言語や食文化で日本本土とは異なる文化を有する沖縄県ならではの結果だったのだろうか。
京都府の影響力も、太平洋は越えられなかったらしい......。