お堀のカモたちグルグル回ってる! 市ヶ谷でナゾの行動、一体なぜなのか
2018.04.01 20:00
「渦巻き採食」とされるも、未解明な部分も多く
カモたちが集団で回る行動は、以前から全国各地で観察され、時々新聞記事にもなっている。
朝日新聞の2014年2月6日付記事によると、大阪城内堀で前日に50羽のカモたちが水面で渦巻き状に回っているのが観察された。記事では、カモたちの行為は、渦の中心にエサのプランクトンを集めるためではないかと、博物館研究員の話を紹介していた。このほかの新聞記事でも、カモたちの行為について、同様な解説をしているケースが多い。
日本野鳥の会が運営するサイト「BIRD FAN」でも、ハシビロガモについて、「水面をぐるぐる回りながら採食していることがある」と紹介している。兵庫県内では、18年1月19日に約90羽が3、4つの輪を作って、「渦巻き採食」に夢中になっていたとする記述もあった。
ただ、カモたちの行動については、まだ未解明の部分も多いらしい。
日本野鳥の会東京支部の事務局では3月30日、Jタウンネットの取材にこう話した。
「人目に付くところでやっていますので、その動きはけっこう有名ですね。野鳥たちが同時にやることは、繁殖だったり、捕食だったり、寝るための移動だったりします。生きるのに必要なことしかやらず、カモは、小魚や虫などを食べますので、エサになるものを追いこんでいる可能性はあります。しかし、その証拠を見つけることは難しく、はっきり検証されていない行動の1つだと思います」