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お堀のカモたちグルグル回ってる! 市ヶ谷でナゾの行動、一体なぜなのか

野口 博之

野口 博之

2018.04.01 20:00
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東京都千代田区内のJR市ケ谷駅近くのお堀で、カモたちが集団で水の上をグルグル回っていると、ツイッター上で動画が投稿されて話題になっている。

50羽ぐらいいるカモたちは、集団で輪になって、押しくらまんじゅうをしながら、渦の中心に向かって必死に泳いでいる。

Jタウンネット記者も、2時間のうちに3か所で確認

中心近くに行くと、頭を突っ込み、何かをしているようだ。見ていると、カモが渦を作っているのか、渦に巻き込まれているのか、分からなくなってくる。

これは、声優の野島裕史さん(44)が2018年3月29日にツイッター上にアップした20秒ほどの動画だ。野島さんは、ツイートで、「市ヶ谷駅近くのお堀でカモがめっちゃグルグルしてた」と驚いていた。

この動画に対し、ツイッター上では、様々な感想が出ている。

カモは、体毛の特長などから、越冬のため日本に飛来した渡り鳥のハシビロガモとみられている。メスは、全身が薄茶色に見える。オスは、青みを帯びた頭部と胸の白い毛とのコントラストが特徴だ。

Jタウンネットの記者も30日昼過ぎ、市ケ谷駅近くの外濠公園沿いにあるお堀のそばを歩いてみた。

以下、Jタウンネット編集部撮影

以下、Jタウンネット編集部撮影

すると、わずか2時間ぐらいのうちに、3か所でこんなカモたちの集団行動が見られた。十数羽が加わっており、20分ぐらい経つと、またバラバラに散っていく。このほか、オスとメスのつがい2羽だけでグルグルと回り続けているのもいくつも見かけた。

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「渦巻き採食」とされるも、未解明な部分も多く

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カモたちが集団で回る行動は、以前から全国各地で観察され、時々新聞記事にもなっている。

朝日新聞の2014年2月6日付記事によると、大阪城内堀で前日に50羽のカモたちが水面で渦巻き状に回っているのが観察された。記事では、カモたちの行為は、渦の中心にエサのプランクトンを集めるためではないかと、博物館研究員の話を紹介していた。このほかの新聞記事でも、カモたちの行為について、同様な解説をしているケースが多い。

日本野鳥の会が運営するサイト「BIRD FAN」でも、ハシビロガモについて、「水面をぐるぐる回りながら採食していることがある」と紹介している。兵庫県内では、18年1月19日に約90羽が3、4つの輪を作って、「渦巻き採食」に夢中になっていたとする記述もあった。

ただ、カモたちの行動については、まだ未解明の部分も多いらしい。

日本野鳥の会東京支部の事務局では3月30日、Jタウンネットの取材にこう話した。

「人目に付くところでやっていますので、その動きはけっこう有名ですね。野鳥たちが同時にやることは、繁殖だったり、捕食だったり、寝るための移動だったりします。生きるのに必要なことしかやらず、カモは、小魚や虫などを食べますので、エサになるものを追いこんでいる可能性はあります。しかし、その証拠を見つけることは難しく、はっきり検証されていない行動の1つだと思います」
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