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山形で3000トン超の巨大雪だるま 「ショベルカーで作った職人芸です」

野口 博之

野口 博之

2018.03.16 20:00
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日本有数の豪雪地帯になっている山形県大蔵村の肘折地区で、3250トンもある巨大な雪だるまが完成した。

胴回りが80メートル近くもあるものをどうやって作ったのだろうか。

公式キャラ「おおくらくん」をデザイン

大蔵村では毎年、雪だるまの妖精という設定の公式キャラ「おおくらくん」をデザインした巨大な雪だるまを作っている。1995年から始めて24年目になるため、今回の雪だるまは「おおくら君24世」と名付けられた。

完成した「おおくら君24世」(写真は、大蔵村提供)
完成した「おおくら君24世」(写真は、大蔵村提供)

村の日帰り温泉施設「肘折いでゆ館」前での製作は、3月2日に始まり、ショベルカーを使ってその場所の雪をかき集めた。そして、2週間かかって、高さ12メートルの雪だるまが完成し、15日にお披露目された。

雪だるまのデザインは、地元の中学生が毎年アイデアを出している。今回は、おおくらくんの着けている赤と白のラインのマフラーや17年4月に民間から村営に代わったバスの絵が描かれたほか、雪解け水を水道にしていることのシンボルとしてパイプで作った大きな蛇口も付けられた。

17日のイベント「おおくら雪ものがたり」では、冬の花火とともにその雄姿を楽しめる。雪だるまは、融けて雪の塊になるが、6月中旬まで設置される。

「甲でなでるようにして曲線を出す」

2018年冬は大雪になり、肘折地区は2月13日、統計を始めてから最も多い4メートル45センチの積雪を観測した。3月16日現在も、3メートル近く積もっているそうだ。

そんな中での雪だるま作りだけに作業は大変だが、大蔵村の産業振興課は、3月16日のJタウンネットの取材に対し、こう話した

「雪だるまは、あまりにも大きいので、手作業では到底間に合いません。形作るのも重機で行い、ショベルカーの甲でなでるようにして曲線を出すんですよ。村の建設協会の総力を挙げた作業で、まさに熟練の技、職人芸ですね」
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