別府市「今は、草津行こうぜ」 ライバル温泉地への粋なエール
「心が温まりました」「なるほど、なんとも粋な広告」
Jタウンネット編集部は別府に電話して話を聞いてみた。電話で答えてくれたのは、別府市観光戦略部観光課の担当者だった。
「実は、あの広告を創ったのには、ある背景があったんですよ」と担当者は語ってくれた。
「今から約2年前、2016年4月、熊本・大分地震が発生しました。その直後、別府市は観光客が激減した時期がありました。その時、支えてくれたのは全国のお客様。そこで地震から1年を経過したのを契機に、元気になった別府からの『恩返し』を始めたのです」
「全国の一般家庭や施設のお風呂へ、別府温泉のお湯を無料で届けるという恩返しですが、その途中で立ち寄った草津で、温泉の湯を分けてもらったことがありました。その草津の湯は、別府市民に楽しんでもらったのですが、草津温泉とはそんなご縁もありました」
そして2018年1月23日、草津白根山の本白根山鏡池付近で噴火が発生した。本白根山と草津温泉街とは5キロ以上も離れており、直接危険が及ぶことはないにも関わらず、宿泊客の予約キャンセルが殺到したという。
「自然災害の影響で観光客が減少し、風評被害に苦しんだ経験を持つ別府温泉としては、草津温泉の湯を提供していただいた恩義に応えなければと思い、今回の広告掲載に至りました」と、観光課担当者。
広告原稿を企画制作したのは、西日本新聞社。掲載は、西日本新聞2月16日朝刊と大分合同新聞だった。
ツイッターには、数多くの人からこんな声が寄せられている。
さすがは日本一の湯量を誇る温泉地!
— えば (@ebakeroto) 2018年2月23日
心が温まりました#草津へ行こう pic.twitter.com/MbXC1zNaQj
素晴らしい!
— おこりん (@okorinokorin) 2018年2月23日
カッコいい!
誇らしい!
気持ちいい!#草津へ行こう https://t.co/GkuDLxxJ6u
「心が温まりました」「素晴らしい!......カッコいい!」と、賞賛の声が多い。
Goodだぜ...。別府も草津も両方行きたい。 #草津へ行こう
— むむん (@mmn_m) 2018年2月23日
なるほど、なんとも粋な広告。
— こーいん@ (@sw20coin) 2018年2月23日
"元気があってこそライバル"
良い言葉だな。#草津へ行こう
別府温泉かっこいいな#草津へ行こう https://t.co/yhMBn75dx4
— とあるRider (@ozair32) 2018年2月23日
「別府も草津も両方行きたい」「なるほど、なんとも粋な広告」「別府温泉かっこいいな」と手放しの誉めようだ。
こういうの最高→RT @GokurakuJigoku: 「今は、別府行くより、草津行こうぜ。」
— 中村 真広 (@maa20XX) 2018年2月23日
元気があってこそライバル。Go!草津https://t.co/DmcHzH9owZ#草津へ行こう! pic.twitter.com/ddqvwYzYCj
なんか知らんけどどっちも最高だからどっちも行きなよ
— ヘイトの溜まったゅまぷんぬ (@ym0910ym) 2018年2月23日
別府温泉へ行きなよ
草津温泉へ行きなよ #草津へ行こう pic.twitter.com/IFiCWhRYVQ
「こういうの最高」「なんか知らんけどどっちも最高だからどっちも行きなよ」と絶賛する人も......。
別府市がエールを送った広告については、群馬の地元紙・上毛新聞からも報じられた。草津温泉関係者からもこんな感謝のツイートが投稿されている。
ありがたいです( ? ^ ? )?
— かおりん (@smile_kaorin07) 2018年2月23日
別府温泉さん感謝です。#草津へ行こう #草津温泉#湯もみ#熱乃湯#ゆもみちゃん pic.twitter.com/LeoelMPNVf