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岡山・両備HD、規制緩和に反発して「赤字バス31路線」廃止届を提出 国はどう対応するのか

野口 博之

野口 博之

2018.02.09 20:20
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割安運賃の他社参入で、赤字路線維持できない

きっかけは、岡山市中心部で運賃100円の循環バス「めぐりん」を走らせている八晃(はっこう)運輸が2017年春、利用者の多いJR岡山駅―西大寺間のバス運行を申請したことからだった。この区間は、両備傘下の両備バスや岡電バス2社もバスを運行している。

岡電バス(Rsaさん撮影、Wikimedia Commonsから)
岡電バス(Rsaさん撮影、Wikimedia Commonsから)

2社が100~400円の運賃なのに対し、めぐりんは、中心部が100円、それ以外は250円。一部区間は2社の方が安くなるが、それ以外はめぐりんの方が3~5割安くなる計算だ。

これに対し、両備HDは、過当競争が起きると反発したが、国がめぐりん運行を認める見通しとなった。西大寺線などの黒字路線で赤字路線を支えている中、これで年間3億円の減収になるという。そこで、もう赤字路線を支えられなくなったとして、18年2月8日に記者会見して発表した。

廃止届を提出した県内31路線の内訳は、両備バスが全36路線中18路線、岡電バスが全42路線中13路線。20路線を9月30日に、11路線を19年3月31日に順次廃止する予定だ。計31路線は、1日平均約5600人の乗客が利用しているだけに、もしこのまま公共交通手段がなくなれば、影響は大きそうだ。

国の対応次第で、廃止の見直しもありうるとしたが、中国運輸局は18年2月8日夜にめぐりん運行を認可した。

ツイッター上などでは、両備の対抗措置に理解を示し、国の対応を批判する声が多い。

代替の公共交通手段を検討というが、波乱含み
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