どこかレトロな「犬吠埼マリンパーク」 突然閉館に至った理由は...
千葉県銚子市内の水族館「犬吠埼(いぬぼうさき)マリンパーク」が突然、2018年1月いっぱいでの閉館を発表し、ツイッター上などで驚く声が上がっている。
犬吠埼マリンパークは、Jタウンネットでも17年夏に紹介したように、開園から半世紀以上経ち、ホームページを含めて「昭和っぽくてレトロな香りがする」と話題だった。
マリンパークが閉館発表と、新聞各紙が報じる

ところが、それから半月近くして突然、マリンパーク側が18年1月29日、翌々日の31日で閉館すると発表したと、新聞各紙に報じられた。
ニュースのコメント欄やツイッター上などでは、惜しんだり感謝したりする声や「なぜこんな急に」と驚く声が交錯している。
犬吠埼マリンパーク、閉館しちゃうの寂し過ぎる。小学校の校外学習でも行ったし大人になってからも何だかんだ年1で行ってたよー...本当に寂しい。悲しい。本当にお疲れ様でした。今までありがとうございました。#犬吠埼マリンパーク pic.twitter.com/Q4rQ8StIwZ
— ちも (@chimotanu) 2018年1月30日
犬吠埼マリンパーク。高校生の時アルバイトし、その後イルカショーを始めると聞き、イルカトレーナーとして就職。初代カマイルカのカオとナオ、2代目サキとイキ。沢山の思い出が蘇る。母が亡くなった時も癒してくれたイルカ達...。#犬吠埼マリンパーク
— あやこ (@3Ayatin) 2018年1月30日
どこからツッコめばいいか分からないほどネタ山盛りで水族館ブロガーの聖地とも言えそうな犬吠埼マリンパーク。明日なんとか行けるように今日の仕事がんばる! pic.twitter.com/cgptX2xzNJ
— かめきちかめぞう (@kamekichikamezo) 2018年1月30日
なぜ急に閉館に至ってしまったのか。犬吠埼マリンパークの担当者は30日、Jタウンネットの取材にこう説明した。
人気のイルカショーも昨年末で中止になり...
「設備的な問題から、これ以上営業を続けるのは危険だと判断しました。震災があって、原発事故の影響から入場者が減って、運営が厳しくなりました。資金繰りができず、施設の更新ができませんでしたので、早めに閉館することにしました」
人気のイルカショーも、イルカが死んで、残った1頭も精神的ショックがあるのでそっとしておく必要があると、2017年12月に中止になった。それで、集客の目玉も失ってしまった形になっていた。
犬吠埼マリンパークは、ピーク時には、年間30万人ほどが訪れていた。震災前は7、8万人となっていたが、最近は、4、5万人まで減っていた。
マリンパークには、近海の魚など約2500匹がいるが、できればほかの水族館に譲りたいという。それまでは飼育を続けたいとしており、跡地をどうするかなどまで予定が立たない状態だ。
ホームページには1月30日夕現在、閉館のことは何も触れられていない。このままお知らせなどはせず、ホームページを閉鎖するという。マリンパークの担当者は、「すでに新聞報道されており、問い合わせの電話があれば閉館について説明したい」と話している。