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「バズ」の力でゴジラを倒せ! 話題作「GODZILLA 怪獣惑星」の影にPR戦略あり

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.12.12 20:20
提供元:ムサシノ広告社

現在上映中のアニメ映画「GODZILLA 怪獣惑星」(以下、アニゴジ)。宮野真守さん、花澤香菜さんといった人気声優の起用や、虚淵玄(うろぶち・げん)さんがストーリー原案と脚本を務めたことでも話題だ。

ヒットの背景には、前年の「シン・ゴジラ」のブームが冷め止まないこともあるが、その一方でプロモーション戦略もあるようだ。

階段を「ゴジラの口」に見たてて...

アニゴジゲート1
アニゴジゲート1

今回一番の目玉は、JR新宿駅東口の駅前広場から、ルミネエストや改札までを結ぶ階段に設置された「アニゴジゲート」だ。この階段は、これまでプロモーション利用されていなかった場所だが、東京都や新宿区、JR、ルミネなどの協力により、初めて実現したという。

アルタに面した広場側出口の上部には、ゴジラの頭部を模した全長8メートルのバルーンを設置。周囲のスピーカーからは、ゴジラの咆哮(ほうこう)や足音が流れ、地下へ降りるにつれ、まるでゴジラの口へ吸い込まれていくような演出となっている。ひとたび階段に足を踏み入れると、左右に書かれた「<実写>シン・ゴジラから<アニメーション>アニゴジへ」のキャッチフレーズを横目に、地下へと向かっていく――。

アニゴジゲート2
アニゴジゲート2

17年11月13日から19日まで、朝5時~深夜1時で行われたこのイベント。ツイッターでは、

「し、し、新宿にゴジラが!!」
「新宿!!ゴジラくっついてる!!」
「新宿駅東口にアニメ版のゴジラがいたw」
「新宿こんな時間なのにゴジラの鳴き声しててやばい」

といった反応が出た。

インフルエンサーを「特殊隊員」に起用

一方、リアルだけでなく、ウェブでのプロモーションにも注力。たとえば、SNSを巻き込んだゲーム企画「ゴジラvsバズラ」では、「ネットのバズで、ゴジラは討伐できるのか?」をテーマに、ツイートやシェア数によって、ゴジラを倒そうとする試みだ。

「ゴジラvsバズラ」
「ゴジラvsバズラ」

あわせて、人気のウェブライターや、企業ツイッターの書き手を「バズラ特殊隊員」に起用し、影響力のある、いわゆる「インフルエンサー」を通じてのPRも行った。これらの策が功を奏し、16日間で約12万ツイートが投稿され、無事ゴジラは「バズラ」によって倒された。

また、動画加工アプリ「SNOW(スノー)」とのコラボレーションとして、カメラ越しの「顔」がゴジラに変わるキャンペーンも行われた。被写体が口を開くと、ゴジラからは「熱線」が発射される趣向で、リリース2週間で100万ダウンロードを記録したという。

これらのプロモーション戦略もあり、「GODZILLA 怪獣惑星」は、11月20日に発表された、18、19日の映画観客動員ランキングで動員約7万1200人、興行収入1億300万円(興行通信社調べ)と、その勢いは止まらない。60年以上にわたり、日本人が戦い続けている「ゴジラ」。現代人に欠かせないインターネットは、もしかしたら巨大怪獣を倒す武器としても、有効なのかもしれない。<企画編集:Jタウンネット>

「SNOW」とのコラボ
「SNOW」とのコラボ

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