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「またいつか、別の星で、会いましょう」 福岡・スペースワールドの閉園演出が感動的

野口 博之

野口 博之

2017.11.28 17:00
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福岡県北九州市内のテーマパーク「スペースワールド」が、2017年いっぱいで閉園するのに向けた演出が凄いと、ツイッター上などで反響を呼んでいる。

「またいつか、別の星で、会いましょう」。こんなタイトルのポスターでは、12月31日でフィナーレを迎えるとして、企画営業部長を中心に約100人のスタッフが最敬礼の姿勢でこちら側を向いている。

ポスターは、スペースシャトル打ち上げのフィナーレ描く

その背後には、名物のスペースシャトルが点火して、スペースワールドから打ち上げられる様子のイラストが描かれている。

名物のスペースシャトル
名物のスペースシャトル

ポスターでは、17年は「変な広告ばかりしていた」として、その理由について、「最後まで笑ってスペワに来てもらいたかった」と明かした。そして、こう締めくくっている。

「27年間愛してくれてありがとう。たくさんの笑顔を見せてくれてありがとう。悔しいけれど、お別れです。不器用で、ちっぽけで、でも、一生懸命がんばった遊園地を、どうか、どうか、忘れないでください」

ツイッター上では、このポスターの演出の巧みさに感嘆の声が出ている。

スペースワールドは16年12月、「諸般の事情」だとして閉園が発表されている。その後、スペースワールドは、閉園に向けて様々な企画を練り、かつて人気だったシャトル前での花火ショーをフィナーレで復活させようと、9月からクラウドファンディングで1500万円の資金を募った。

週末には、待ち時間が2時間以上のアトラクションも

11月5日までの募集期間で925万円と目標に届かなかったが、スペースワールドはその後、自社の全額負担で花火ショーを行うと発表して話題を集めた。

閉園を前に、「最後にもう一度会いましょう篇」と題したCMも11月1日からユーチューブ上で公開され、反響を呼んでいる。おばあちゃんが遊園地のベンチに座って、アトラクション好きの息子が「最後に乗ってもいいですか?」とねだる様子を思い浮かべていると、そこにスタッフが現れ...といったストーリーだ。28日昼過ぎ現在で、7万回以上も再生されており、「コメディタッチに作ってあるけど、なんか、せつないね」「泣きそうになった」などとコメントが書き込まれている。

スペースワールドを運営するジャパンパーク&リゾートは11月28日、Jタウンネットの取材に対し、現在の様子をPR課の担当者がこう話した。

「『最後だから』とアトラクションなどを楽しみに来たというお客さまが多いですね。非常にたくさんのお客さまに来ていただいており、週末には、待ち時間が2時間以上のアトラクションも出ているほどです。メインのジェットコースター『タイタンMAX』などが人気ですね。フィナーレの日も、かなりのお客さまにお越しいただけるのではないかと思っています」
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