青森にも「地下」はある! ミサイル発射で逃げ込み先は...
北朝鮮のミサイル発射で、青森県内には地下がないと一部報道の見出しで伝えられ、県民らから困惑の声が上がっている。
実際は、地下の空間はあり、Jタウンネットでは、どんな状況かを県の担当課に聞いた。
一部報道の見出しで、地下がないと伝えられ...
一部報道では、青森県庁近くで県民の1人に取材したとして、県内には地下は「ほとんどない」、どこに逃げたらいいかと不安を漏らしたことを指摘した。2017年8月29日発射当日のウェブ版記事だ。それが、見出しでは、地下が「ない」との表現になっていた。
これに対し、ツイッター上では、県民と見られる人から見出しは事実と違うとの声が相次いだ。
青森市の名誉のためにお知らせします。県庁の直ぐ側に長島市民ギャラリー(長島地下駐車場)という立派な地下道が存在します!そのそばには青森県営柳町駐車場という地下駐車場が。 pic.twitter.com/ZgzWOo0ED9
— ?U$?K? ??D? (@yoox5135) 2017年8月29日
いや青森にも地下あるよ
— 蔵王@トラック泊地 (@miyagi141) 2017年8月29日
青森駅前や弘前駅前に地下駐車場あるし
まあ東京に比べたら大分地下少ないけど
殆どないってのは嘘だよ https://t.co/plFWKAff7P
青森に地下がないだって?
— みたとわ (@mitatowa) 2017年8月29日
あの破綻した商業ビルのアウガの地下に逃げ込めよ!
確かに、県庁から東側に道を挟んで向かいには、市民ギャラリーのある「長島地下歩道」がある。ここは長い歩道のほか、ギャラリーのある広場、駐車場が地下空間に広がっている。
さらに東方向にある青森県営柳町駐車場も、かなり広い空間があるところだ。
地下街はないが、デパ地下や地下駐車場など
また、県庁から少し北西方向には、複合ビル「アウガ」があり、地下の市場には鮮魚店などがずらりと並ぶ。
このほか、県庁から道を挟んで北西側には「さくら野百貨店」、その西側に「中三」があり、デパ地下も避難候補になりそうだ。
青森県内では、弘前、八戸両市内にもデパートがあり、それぞれデパ地下がある。いくつかの市街地の一部には留まっているが、それはほかの県でも規模の違いはあっても同じことだ。
青森県の防災危機管理課は8月31日、Jタウンネットの取材に対し、こう状況を説明した。
「確かに、東京や札幌のように、お店が並ぶ地下街はありません。しかし、デパートの地下や地下駐車場など、個別の施設には地下があります。報道については、個人の方がお話しされたことですので、県としてどうこう言うことはないです」
青森県内の地下街については、都市計画上聞いたことがないといい、ミサイル発射を受けての整備計画も現時点ではないとしている。
今後、ミサイル発射があった場合、近くにいれば地下や頑丈な建物に逃げ込めばいいが、そうでないときも、政府の呼びかけと同様な対応をしてほしいとしている。屋外では、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭を守る、屋内では、窓から離れたり窓のない部屋に移ったりするということだ。