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青森にも「地下」はある! ミサイル発射で逃げ込み先は...

野口 博之

野口 博之

2017.09.01 11:00
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北朝鮮のミサイル発射で、青森県内には地下がないと一部報道の見出しで伝えられ、県民らから困惑の声が上がっている。

実際は、地下の空間はあり、Jタウンネットでは、どんな状況かを県の担当課に聞いた。

一部報道の見出しで、地下がないと伝えられ...

青森県庁(ぺ有家音さん撮影、Wikimedia Commonsより)
青森県庁(ぺ有家音さん撮影、Wikimedia Commonsより)

一部報道では、青森県庁近くで県民の1人に取材したとして、県内には地下は「ほとんどない」、どこに逃げたらいいかと不安を漏らしたことを指摘した。2017年8月29日発射当日のウェブ版記事だ。それが、見出しでは、地下が「ない」との表現になっていた。

これに対し、ツイッター上では、県民と見られる人から見出しは事実と違うとの声が相次いだ。

確かに、県庁から東側に道を挟んで向かいには、市民ギャラリーのある「長島地下歩道」がある。ここは長い歩道のほか、ギャラリーのある広場、駐車場が地下空間に広がっている。

さらに東方向にある青森県営柳町駐車場も、かなり広い空間があるところだ。

地下街はないが、デパ地下や地下駐車場など

また、県庁から少し北西方向には、複合ビル「アウガ」があり、地下の市場には鮮魚店などがずらりと並ぶ。

このほか、県庁から道を挟んで北西側には「さくら野百貨店」、その西側に「中三」があり、デパ地下も避難候補になりそうだ。

青森県内では、弘前、八戸両市内にもデパートがあり、それぞれデパ地下がある。いくつかの市街地の一部には留まっているが、それはほかの県でも規模の違いはあっても同じことだ。

青森県の防災危機管理課は8月31日、Jタウンネットの取材に対し、こう状況を説明した。

「確かに、東京や札幌のように、お店が並ぶ地下街はありません。しかし、デパートの地下や地下駐車場など、個別の施設には地下があります。報道については、個人の方がお話しされたことですので、県としてどうこう言うことはないです」

青森県内の地下街については、都市計画上聞いたことがないといい、ミサイル発射を受けての整備計画も現時点ではないとしている。

今後、ミサイル発射があった場合、近くにいれば地下や頑丈な建物に逃げ込めばいいが、そうでないときも、政府の呼びかけと同様な対応をしてほしいとしている。屋外では、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭を守る、屋内では、窓から離れたり窓のない部屋に移ったりするということだ。

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