山あいで人を刺す虫「オロロ」 いったい何の仲間なの
全国に多くの呼び名がある
このイヤな虫は、加賀地方を中心に「オロロ」や「ウルル」と呼ばれています。正式名称は「イヨシロオビアブ」といい、ハエ目に属します。
大きな目と白い筋模様が特徴で、ハチは羽根が4枚でお尻から出す針で人を刺すのに対し、オロロは、平均棍(へいきんこん)という飛行時に体の平行を保つ器官があり羽根は2枚、口で人を刺します。
また、ハチは攻撃や防御のために刺しますが、オロロは、栄養を得るために刺すのです。
オロロは二酸化炭素や黒いものに集まる性質があるため、刺されない対策としては、長袖長ズボンを着用する、明るめの服装をすることです。
オロロには、ほかにも全国でいろいろな呼び名があり、その多さからも人や生活に身近な虫であることがうかがえます。(ライター:りえ160)