小便器のボタン持ち去る被害続発 高円寺駅前トイレ...一体誰が?何のため?
東京都杉並区内のJR高円寺駅前のトイレで、小便器の押しボタンカバーが持ち去られる被害が続発している。警視庁杉並署が捜査している模様だ。
「ご連絡ください!」。高円寺駅北口公衆便所の男性トイレ内にある小便器の横には、2017年8月2日現在でこんなタイトルの貼り紙が貼られている。
「杉並警察署に被害届を提出しました」
そこでは、「小便器押しボタンのカバーを持っていくいたずらが多発しているため、杉並警察署に被害届を提出しました。ただいま警察で捜査中です」と書かれてある。もしいたずらを見つけたら、公衆便所を管理する区の北公園緑地事務所まで連絡するように呼びかけている。
一体どんな被害なのか、杉並区にJタウンネットが取材すると、みどり公園課の管理係長が8月2日に説明してくれた。
それによると、北口公衆便所では、16年12月に小便器の押しボタンカバーが持ち去られる最初の被害に遭った。区では、すぐに修理したが、17年3月にもまた持っていかれた。そこで、小便器の横に3月中に貼り紙を貼って注意を喚起したそうだ。
ドアのちょうつがいを曲げられる被害も
それ以前にも、北口公衆便所では、男子トイレのドアのちょうつがいを曲げられて開けにくくなる被害に4回ほど遭っている。このため、区では、16年の1月と9月に器物損壊の疑いで杉並署に被害届を出していた。
何のために押しボタンカバーを持っていくのかについては、まったく分からないという。これまでに目撃情報などもないとしている。
警視庁の広報課では8月1日、「そうした案件があったのは認知していますが、詳細については控えさせて下さい」と取材に答えた。