「近所のおばあさんから言いがかり!怒らず丁寧に接したら...」(千葉県・30代女性)
第一印象というのは、人間関係を育むうえで大きな影響を与えると言われている。もちろん、第一印象が良かったからと必ずしも仲良くなれるわけではないが、印象を抱いた人と積極的に交流を図るというのも少数派だろう。
千葉県のRさん(30代女性・主婦)は、引っ越し後のトラブルで抱いた悪印象を乗り越えて新たな人間関係を作ることに成功し、あいさつの大切さを実感したという。
引っ越し直後のある日、おばあさんに呼び止められ...
今のマンションに引っ越してしたばかりのころのことです。
ある日玄関から外に出ると、隣のマンションのごみ捨て場を掃除しているおばあさんに呼び止められました。
おばあさんは何やらとても怒っているようで、
「あなたは引っ越してきてから私に何のあいさつもしない」
「今まであなたの住むマンションにはそんな失礼な人はいなかった」
「もしかして私がごみ捨て場にいるから、あやしい人間だと思っていたのか」
と、一気にまくし立ててきました。
話を聞くと、彼女は私のマンションの向かいに住んでいて、時々すれ違ったりしていたようです。しかし、私が一向にあいさつしなかったために怒っているとのことでした。
言い訳のようですが、私は彼女を無視していたのではありませんでした。
マンションが並んでいるために住民の数が多く、全員にあいさつするというのは難しかったのです。
おばあさんの怒りの言葉に押され、私はその時、「すみません」と小さな声で答えるのが精一杯でした。
おばあさんとのやり取りが終わった後、私が考えたのは、今後、彼女に対して私はどう対応したらいいのかということでした。
玄関から出てきたところをいきなりどなりつけられたので、正直、おかしな人というイメージを持ってしまい、今後は無視しようか、という考えもよぎりました......。
しかし、次の日から私は思いきって彼女に笑顔であいさつすることにしました。
すると、彼女の態度はみるみる軟化し、今では私の子供にお菓子をくれたりするなど、親しい付き合いが続いています。
今思うに、彼女は自分を無視せず、きちんと存在を認めてほしかったのだと思います。
彼女と知り合って数年経ちましたが、このことは良い教訓になっています。
彼女に限らず、人は誰でも他人から認めてほしいものだということを、改めて理解するきっかけとなったからです。
そして、「あなたを認めていますよ」と簡単に表現できるツールがあいさつなのだと考えるようになりました。
人間関係の基本はあいさつ、というのは飽きるほど聞かされたことで、ついおろそかになりがちでしたが、そこに立ち返らせてくれた出来事でした。
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