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「そうめん発祥の地」奈良県桜井市で、「そうめん条例」が可決されました

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.06.20 21:00
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三輪そうめん(ちぃこさん撮影、Wikimedia Commonsから)
三輪そうめん(ちぃこさん撮影、Wikimedia Commonsから)

そうめん発祥の地とされる奈良県桜井市の市議会が2017年6月19日、同市の特産品「三輪そうめん」の普及、促進を目的とする条例案を可決した。7月7日に施行する。

施行日の7月7日は、全国乾麺協同組合連合会が「七夕・そうめんの日」と定めている。七夕の織姫と彦星にあやかり、そうめんを糸に見立て「芸事(機織)が上手になるよう」食べていたのが起源だとされる。「三輪そうめん」の普及、促進を図りたいという桜井市の願いははたして叶うのか。ツイッターでは、「そうめん」条例の可決が反響を呼んでいる。

正式名称は「桜井市三輪素麺の普及の促進に関する条例」

「三輪素麺は、現在から 1200 年余り前、飢饉に苦しむ民を救うため、保存食として小麦を挽いて棒状に練り乾燥させたものが時を経て苧環(おだまき)の糸のような細く白い素麺として誕生したものであり、公卿の日記や女官たちの手記によると平安時代以降、宮中や貴族の間で、七夕に食する風習があったとされている」

桜井市議会が6月19日に可決した「桜井市三輪素麺の普及の促進に関する条例」は、こんな書き出しで始まる。三輪そうめんは代々、手延べ製法で受け継がれ、日常の食卓に並ぶ他、伝統行事や贈答品で用いられてきた。市議会は三輪そうめんのPR活動に打って出ると同時に、食べる習慣を広め、伝統文化の理解と地域経済の活性化を図るとした。

三輪そうめん(ちぃこさん撮影、Wikimedia Commonsから)
三輪そうめん(ちぃこさん撮影、Wikimedia Commonsから)

農林水産省の米麦加工食品生産動態等統計調査(2009年度)によると、奈良県は手延べそうめんの年間生産量(小麦粉使用量)で兵庫県(2万117トン)、長崎県(1万3566トン)に次いで3位(3669トン)で、「揖保乃糸」の名産地、たつの市を有する兵庫県と比べて約6分の1だった。農林水産省の食品産業動態調査(2017年4月)によると、16年全体の手延べそうめんの生産量(小麦粉使用量)は4万6070トンで、13年の5万3724トンから右肩下がりを続けている。発祥の地としては、この状況に黙っていられるはずがない。「そうめん」条例は19日、全会一致で可決された。

ツイッターでは、「そうめん」条例の可決が反響を呼んでいる。

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