関東人「さつま揚げ食べよ!」関西人「それ、天ぷらやろ」 地域で違う呼び名、境界線はどこだ
全体の約8割を占める二強の対決は?
まず投票数で比べた結果は、天ぷら44.5%、さつま揚げ34.4%、はんぺん5.8%、つけ揚げ4.8%、(揚げ)かまぼこ1.9%、その他が8.5%だった。なんと天ぷらと呼ぶ人の方が、さつま揚げよりも多かった。下の円グラフのとおりだ。
また各県ごとの最多得票を色分けして日本地図上に落としてみた。得票がなかった場合は白地のままにしてある。上の日本地図をご覧いただきたい。
東日本に「さつま揚げ」の水色、西日本に「天ぷら」の赤、と勢力範囲がはっきり分かれている。東日本の人にとっては、「さつま揚げ」と呼ばない人たちがこれほど多いとは驚きかもしれない。「天ぷら」の方が多数派なのだ。逆に、西日本の人にとって、「天ぷら」以外の呼び方はなじみがないかもしれない。「天ぷらをさつま揚げ?よう言わんわ」、内心穏やかでない人もいそうだ。
「天ぷら」の勢いは、滋賀県78.3%、京都府80.7%、大阪府74%、兵庫県79.2%、奈良県83%、和歌山県81.5%と、近畿地方を制覇した。徳島県66.7%、香川県88.9%、愛媛県75%、高知県100%と、四国でも圧勝だった。また山陰や九州でも強かった。
一方、「さつま揚げ」はというと、茨城県85.7%、栃木県83.3%、群馬県75%と、北関東で圧勝、また埼玉県55.6%、千葉県47.6%、東京都49.9%、神奈川県59.6%と、南関東でも強かった。
「天ぷら」と「さつま揚げ」、全体の約8割を占める二強の対決は「天ぷら」がやや優勢というのが現状だ。
ところで、その他の呼び方だが、鹿児島県の「つけ揚げ」は予想どおりだった。また、お隣の沖縄県では「チギアギ」が優勢だった。
だが愛知県・岐阜県では「はんぺん」と呼ぶ人が最多数という結果となった。東海エリアでなぜ「はんぺん」と呼ばれるようになったのか? また、新潟県と広島県で「その他」に票が集まったのも興味深い。
この辺りの事情は、Jタウンネット編集部は不勉強で知らなかった。ご存じの方はご教授いただけると幸いだ。