テレビ「愛知県おかざき市...」 岡崎市民→「イントネーションが違う!」「ももクロと同じ」「マラソンだよ」「手羽先です」
愛知県岡崎市のイントネーションをめぐって、ツイッター上でちょっとした話題になっている。
発端は、2017年6月11日に放送された「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)で、岡崎市の石工品についてのコーナーの際に、「おかざき」が標準語のイントネーションで読み上げられたことで、実際の発音はどの単語と同じ、といった指摘が地元民から上がっているのだ。
「お↓か↑ざ↓き↓」ではなく「お↓か↑ざ→き→」
番組で岡崎市が取り上げられたのは、「DASHご当地PR課」のコーナー内。特産の御影石で水切り用の石を作り、岡崎市をアピールするという内容だった。
しかし、番組冒頭で岡崎市の紹介のナレーションが入ったところ、地元民はその内容よりもイントネーションの違いについて盛り上がり始めた。
ツイッターには、聞き慣れた地名を聞き慣れないイントネーションで発音されることに違和感を覚えた地元の人々により、岡崎の発音はあの単語と同じだ、という例が数多く投稿されている。
岡崎のイントネーションが違うんだな一。お↓か↑さ"↓き↓じゃなくて
— まっちゃん (@pearlsawake) 2017年6月11日
お↓か↑ざ→き→なの。
ももクロと同じなの。#鉄腕DASH
全国区の番組で岡崎の読み方が愛知県民が聞くと違和感があるって言うのがツイートされてて、ホントにその通りなんですよ。
— mifoel=伽羅@魂は自由な感じ。 (@mifoel) 2017年6月11日
愛知県民的には岡崎のイントネーションは手羽先のイントネーションと同じです。
今日 #鉄腕dash 岡崎だったやん。観忘れたー。ちなみに岡崎のイントネーションはマラソンと一緒だよ。
— なぉちゃん (@nomvvtdys) 2017年6月11日
DASH観てないけど、たぶんみんなが言ってる岡崎のイントネーションは、「岡崎体育」じゃなくて、「矛先」と一緒なんだよ。
— 襟乃@荒ぶるうるさい奴 (@ichigomnjyuu) 2017年6月11日
TOKYOに来てから地元「岡崎」のイントネーションが違うんでもやってる。DASHご当地PRでも違ってた。
— 赤沢みや (@miya119) 2017年6月12日
「お、か↑↑ ざき」って「か」がすごく高い音になるのはネイティブではない...
「岡崎城」の「おかざき」の発音のままでいいんよ。「置き去り」のイントネーションと一緒。
「岡崎」の発音は「お↓か↑ざ→き→」であり、「ももクロ」、「手羽先」、「マラソン」、「矛先」、「置き去り」などのイントネーションと同じなのだという。
愛知県出身の声優、松井恵理子さんもこの話題に参加し、
愛知では岡崎って
— 松井 恵理子 (@ErikoMatsui) 2017年6月11日
お↓か↑ざ→き→
って平板型なんだよね?
でも標準語の人の苗字とかだと
お↓か↑ざ↓き↓
の中一高型のアクセント
これは地元民独自アクセントあるある・・・!!
と、イントネーションの違いについて解説した。
「平板型」は、最初の音が低く、次の音で高くなりそのまま下がらないイントネーションで、「中一高型」は、低い音で始まり、高い音を経てまた低くなるイントネーションのことだ。
こうしたイントネーションの違いに関して、国立国語研究所の公式サイトに掲載されている広報紙「国語研の窓」2001年10月1日発行の第9号の「アクセントの平板化」の解説で、
「平板化がいち早く起こるのが,その単語を普段からよく使う人たちの間であり,ある種の単語のアクセントを平板化することが,その分野によく通じていることの目印になる」
という指摘を紹介している。「岡崎」を使い慣れている地元民が「平板型」で発音し、外部の人がそうでないイントネーションで発音してしまう背景には、この「平板化」も関係していそうだ。