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給食のご飯、どんな容器に入ってた? 背景を探ると、米飯給食の歴史が...

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.05.20 17:00
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「パン工場」で炊いていた!

文部科学省が1976年(昭和51年)2月、「学校給食法施行規則等の一部を改正する省令」を公布したのを機に、コメは学校給食で提供されるようになった。文科省が同年3月5日に通達した「米飯給食の実施について」の「七 炊飯の方式」では、

「炊飯方式は、地域の実情に応じ、当面自校炊飯方式(共同調理場における炊飯の場合を含む。)、委託炊飯方式及びアルフア化米利用方式のいずれかの方式によるものとすること。なお、前期三方式以外の方式による場合には、県学校給食会はあらかじめ日本学校給食会の承認を得るものとすること」

と定めている。

Jタウンネット記者が2017年5月18日、静岡県学校給食会に話を聞いてみると、事務局長が、静岡県では「自校炊飯方式」と「委託炊飯方式」が採用されていると明かした。

「自校炊飯方式」は、学校か共同調理場で炊飯することを意味し、「委託炊飯方式」は、委託指定炊飯工場と呼ばれるパン工場か炊飯センターでコメを炊き、学校に納入する方法を指す。「委託炊飯方式」はさらに、クラスの人数分をまとめて炊き上げ、飯缶(はんかん)で提供する「クラス別方式」と、アルミ容器で1人分ずつ炊き上げる「個人別方式」の2つに分けられるという。

事務局長によると、「委託炊飯」の学校数は「自校炊飯」のそれを上回り、中でも「個人別」の学校数を7とすれば、「クラス別」は3程度しかないという。つまり静岡県では、アルミ容器にコメを入れている学校が多数を占めているのだ。

なぜ、アルミ容器で提供しているのか。事務局長は記者の疑問に、給食の歴史をひも解きながら応えてくれた。

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「米飯給食が導入された昭和51年当時、炊飯施設はほとんどありませんでしたので、その代わりにパン工場で米飯を炊いて納入していたのです。アルミ製の容器を用意し、適量の水を入れふたをして、パンがまで炊いていました」(事務局長)

時代とともに、炊き方にも変化が現れる。パン工場から炊飯センターに委託先を移し、パンがまから「クラス別」専用の炊飯がまに乗り換える学校が増えていった。ただ、静岡県にはパン工場で変わらないままの学校が多いという。

「工場側は設備を更新し、炊飯施設を用意できるか、学校側もそれに応じてお茶碗などの容器を用意できるか......。そうしたコスト面で生じる問題を考慮した結果、アルミ容器のままで続いています」
赤いプラスチック容器だった、との声も
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