宮城の新みやげ！こけしデザインの「クリップ」

[OH!バンデス‐宮城テレビ]2017年5月3日放送の「バンデス記者」のコーナーで、新しいおみやげ品「こけしクリップ」について放送されていました。

東北の伝統工芸「こけし」は今、ひとつの作品から懐中電灯などの商品へと生まれ変わり、更にその愛くるしい姿から様々なおみやげ品にデザインされています。「こけし」は宮城のおみやげ品としての新しいキャラクターとなっているのです。

こけしグッズは数あれど...

撮影スタッフが向かったのは、仙台市青葉区にある雑貨店「メリーメリークリスマスランド」。数あるこけしグッズの中で、2016年11月に発売され、今人気となっている商品が「こけしクリップ」です。見た目はマッチ箱のようですが、中を開けると2種類10個の「こけしのクリップ」が入っています。

種類は「石巻こけしクリップ」「鳴子こけしクリップ」「仙台こけしクリップ」の3パターンがあり、遠くから来たお客様が宮城のお土産として購入していくのはもちろん、地元の方でも他の地域の方へのおみやげとして購入するという場合も多くあるとのことでした。

実用的でもあるし、可愛いという点や、もらってもあげてもあまり負担にならないというのもこの「こけしクリップ」のおみやげとしての魅力でもあります。各514円（税込）で販売されています。

大部分が手作業

製造元は宮城野区の「佐々木印刷所」です。「こけしクリップ」は4年前にも作っていたとの事ですが「忠実にこけし工人さんの作品を再現したい」「色を付けたい」と試行錯誤をして、現在の商品へとたどり着きました。各地域の工人さん達3人にも、直接協力してもらいアドバイスをもらったとのことです。

クリップ作成は、大部分が手作業となっています。こういった物を作る場合は、印刷をしてから型を抜くのが普通のようですが、こちらではレーザーで抜いてから色を付けています。また、本当は片面だけの印刷で作る予定でしたが、社員さんから両面の方がリアルではないかとの声があり、現在の様に両面印刷のクリップとなったとのことでした。

本のブックマークや糸にたくさん吊るして、部屋の飾りにするのもおすすめの使い方です。11月に「第3回新東北みやげコンテスト最優秀賞」を受賞してから評判となり、現在は需要に供給が追い付かない状態が続いているほどの人気ぶりとなっています。佐々木英明社長は、「今後は他の福島や山形などのこけしも再現していきたい。東北に観光に来て頂ける役に立てればと思っている」と語っていました。

さっそく、白石市の「弥治郎こけしクリップ」も新商品として発売されていますよ。お値段も気を使わない金額で、ちょっとしたおみやげに最適ですね。見た目もとっても可愛いです。（ライター:佐藤憲子）