イトーヨーカドー「ハトの屋上看板」大森店に復活! 他店も変わるのか聞いてみた
大手スーパー「イトーヨーカドー」の大型看板「ハトのマーク」が大森店(東京都大田区)で復活していた。
親会社であるセブン&アイ・ホールディングス(HD)のロゴと入れ替わる形で、10年以上前に消えたはずの看板がなぜ、表舞台に返ってきたのか。Jタウンネット編集部は、セブン&アイHDに話を聞いてみた。
広報担当者「一気に切り替えるわけではありません」
記者は2017年5月11日、大森店を訪れ、「ハトのマーク」をその目で確認した。4面の大型看板は、「ハトのマーク」が2面、セブン&アイHDの共通マークが2面となっていた。
「ハトのマーク」は1972年、「イトーヨーカドー」の大型看板で使用され始め、同店を象徴する存在として知られるようになった。だが、2005年にイトーヨーカ堂が、セブン‐イレブン・ジャパンなどと経営統合し、「セブン&アイHD」が発足されると同時に、看板のデザインも共通マークに変更された。同HD・広報センターの担当者によると、
「一部の店舗では、壁面とか駐車場とかで、すべてに付いているわけではございませんが、ほぼ全店舗でセブン&アイのマークとなっております」
という。
だがなぜ、大森店には「ハトのマーク」があるのだろうか。
記者の頭に真っ先に浮かんだのは、朝日新聞(ウェブ版)の17年3月21日配信記事「あのハトのマークの看板、復活へ イトーヨーカ堂」だった。イトーヨーカ堂が「ハトのマーク」を復活させると報じており、同HDのコメントとして、「『業績の回復度合いを見つつ、お客様のイメージが良くなったタイミングで』変えたいとしている」と書いていた。復活時期は未定とあったが、既に復活していたのか――。
記者が疑問をぶつけると、担当者は「たまたまです」と話した。
「大森店が定期補修のタイミングを迎えておりましたので、それに合わせて看板を変えることとなりました」
担当者によると、看板を付け替えたのは17年4月だった。
「他店で今後、看板を変えるかどうかは決まっておりません」という。
記者が「『復活させる』との報道が出ていましたが、あれは......」と聞き直すと、
「看板を変えるかどうかは、会社の業績をみて、いずれ経営トップが判断します。今は構造改革の最中でして、今後どうなるかによりますので、一気に切り替えるわけではありません」
と説明していた。