愛知にある貴重な「瓶チェリオ自販機」が、故障により撤去へ... 失われつつある昭和の思い出
2017.04.30 11:00
「8月まで機械だけ置いておきます」
森吉商店のご主人に取材すると、自販機が故障しているというツイートの情報に間違いはなかった。
「壊れてしまったから、中で(瓶を)冷やしているのですよ」
写真のように、自販機には「チェリオのじゅうすは店内にあります」と貼り紙をしているのだという。
店主は、故障の原因は自販機内の部品にあると言う。「代えの部品がないから、どうすることもできません」と話し、
「8月まで機械だけ置いておきますが、それも撤去します」
と打ち明けた。
「瓶チェリオ」の種類は、グレープ、アップル、オレンジの3つで、値段は1本90円だ。
記者が「あと(『瓶チェリオ自販機』は)ここだけかもしれない」と話すと、店主に「ネットで2台しかない、と見ましたよ」と返された。きっと本人もこの自販機が希少であると認識しているのだろう。
「私ら80過ぎているから(詳しいことは)分かりませんわ」と言いながらも、丁寧に取材に答えてくれた店主は、
「もうすぐゴールデンウィークですから、全国からたくさん人が来てくれると思います」
と最後まで前向きに語っていた。
昭和の思い出が消えると思うとさびしくなるが、まだ時間はある。近隣の読者はぜひ、8月までに訪れてみるといいだろう。