「カレーのルーとご飯を混ぜる」は少数派! 「金沢カレー」の石川県では、より鮮明に
岩手県と静岡県では、「混ぜる」派が多数
集計の結果、ご飯とルーを混ぜて食べるのは主流ではないと判明した。「混ぜる」と答えたのは29.6%で、3割に届かず。70.4%が「混ぜない」を選んだ。
都道府県別に「混ぜる」「混ぜない」のどちらが多いか調べると、下記の日本地図のようになった。「混ぜない」多数は30都道府県で、「混ぜる」多数は岩手と静岡の2県だった(票数が並ぶか少なかった場合、「両者が拮抗」と見なした)。
岩手と静岡で「混ぜる」派が上回った理由は、判然としない。インターネット上でそれらしい情報は見つからず、静岡県出身の同僚に聞いても「分かりません」と言われ、見当が付かなかった。
一方「混ぜない」派は、石川県と滋賀県、兵庫県、福岡県で圧倒的多数を占めた。石川県と滋賀県は100%(石川県は、14人中14人と驚異的)で、兵庫県は86.7%、福岡県は85.0%だった。
さすがは石川県、「金沢カレー」を生んだだけあって、ご飯とルーを混ぜる習慣が根付きにくいのかもしれない。「金沢カレー」では普通、ご飯にどろどろとしたルーがかけられ、千切りキャベツが付いているので、混ぜるのにも一苦労を要するだろう。
明治43年(1910年)創業のカレー店「自由軒」(大阪市中央区)は、ご飯とルーを混ぜて提供することで有名となっている。だが大阪府は71.9%で、数字上にその影響はみられなかった。
3大都市圏で「混ぜない派」の割合を比較すると、近畿圏が大阪府(71.9%)、京都府(75.3%)、兵庫県(86.7%)、奈良県(75.8%)、首都圏が東京都(66.5%)、神奈川県(69.8%)、埼玉県(71.4%)、千葉県(70.0%)、中部圏が愛知県(60.9%)、岐阜県(66.7%)、三重県(66.7%)となり、近畿圏が一歩リードしていた。