アニメ「らき☆すた」から10年、聖地・鷲宮はどうなったか調べてみたら...→まだまだ全然元気だった
2017年3月3日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。
鷲宮の大酉茶屋で休もうと思ったらいつの間にか閉店していた...
— RON@江田島砲雷外03 (@RON_crmo0313) 2017年3月3日
割と真面目にショックなんだが... pic.twitter.com/3tErfYFovw
鷲宮とは、埼玉県久喜市にある地名で、お酉様の本社「鷲宮神社」で知られている。だが近年はむしろ、「らき☆すた」の聖地としての方が有名だろう。2007年のアニメ化以来、多くのファンが押し寄せ、オタクカルチャーによる町おこしの象徴的存在としてその名をとどろかせた。
しかし、アニメ放映からもう10年である。上記のツイートにあるのは、神社の門前に店を構え、ファンの間で親しまれた「大酉茶屋」。閉店の理由は定かではないものの、この報に触れた人々からは、隔世の感を嘆く声が相次いだ。「聖地」鷲宮は、今どうなっているのだろうか。Jタウンネット編集部は地元に電話して話を聞いてみることにした。
鷲宮神社初詣客は9万人から47万人に......
電話で答えてくれたのは、久喜市商工会鷲宮支所の松本真治さんだ。
「大酉茶屋の閉店に関しては、商工会は直接関与していないので、お話しできません」と松本さん。「鷲宮地区の町おこし全般についてなら......」とのことで、2007年「らき☆すた」放送開始以来、現在までの観光客数の推移について聞いてみた。
例えば「鷲宮神社」の正月三が日の初詣客については、「放送以前は約9万人だったのですが、2008年は一気に約30万人になりました。2009年は約42万人、2010年は約45万人、2011年は約47万人とどんどん増え、現在も同じような状況で推移しています」と松本さんは語る。初詣客数では、埼玉県内で第2位とのこと。
「年末に東京ビッグサイトで行われるコミックマーケット(コミケ)に参加した全国のアニメファンの皆さんが、年明けに鷲宮神社を訪ねて初詣をするというコースが、定着しているようですね」と松本さん。一般参詣客の中に、コミケ経由と一目で分かる若い男性の姿が混在しているのが、この地区ならではのお正月風景だ。
「お正月以外にも、地元で行われるお祭りや行事・イベントに参加してくれるリピーターの数が多いのが特徴ですよ」と松本さんは話す。「神社のすぐ近くに商店街があり、10数軒の店が軒を並べていますが、アニメファンの皆さんと地元の人間の交流の場となっています。なかでもたこ焼き屋さんは人気のようですね」。
なお久喜市商工会鷲宮支所では、2017年3月19日に、ちょっと変わった運動会「萌え☆輪ピックin久喜マラソン」を開催する。全国各地からリピーターたちも集まるという。ツイッター公式アカウントからも情報発信している。