「折り紙といえばこれでした」...大阪の老舗倒産、ショック広がる
「おりがみと和紙のダイヨ」こと大与紙工(大阪府大阪市)の破産手続き開始が2017年1月31日、決定された。
明治24年創業の和紙製品卸にして折り紙の老舗、いわゆる折り紙のダイヨの大与紙工(大阪市天王寺区)が倒産したそうです。ダイヨの教育折り紙・・むかし金銀が一枚づつ入ってるあの折り紙で楽しませていただきました。ありがとうございました。
— Lynette_Ellils (@Lynette_Ellils) 2017年2月18日
「ダイヨ」「大与紙工」と聞いてもあまりピンとこないかもしれないが、このおりがみを見たことがある人は多いのではないか。
ダイヨの倒産の実感がわかない人にはこれを見てノスタルジーに浸っていただきたく。 pic.twitter.com/zNwuobmzQm
— Lynette_Ellils (@Lynette_Ellils) 2017年2月18日
これには、「画像を見てハッとしました!」「折り紙といえばこれでした」など、幼少のころの思い出が蘇る人が大勢いるようで、ツイッター上で拡散されている。
「子どもの頃お世話になりました...」
ダイヨは1891(明治24)年、染紙業として創業し、以来120年以上おりがみ一筋にやってきた歴史ある老舗企業だ。1965(昭和40)年には、それまで手で染めていたものを機械で染めることに成功し、現在は上質・ガラ入りおりがみ、友禅和紙・千代紙、クラフト・くす玉など幅広く扱っている。
@Lynette_Ellils 我が家のわりと近く(ただし駅からの方向が違う)なので、今まで何度も前を通ってましたが、あの折り紙の会社だとは気づきませんでした。
— うぃんぐ日本ツーリスト (@WingNipponTour) 2017年2月19日
改めてさっき行ってきましたが... pic.twitter.com/bOIuKO7rl9
ダイヨの公式サイトによると、文具玩具取扱店を対象とした売れ筋ランキングは「教育おりがみシリーズ」。あざやかな原色20色に加え、金と銀のおりがみが子どもたちに特別感をもたらした。
ダイヨの折り紙、そうそう1枚ずつ入っている金銀の折り紙は宝物みたいなかんじがした
— さやちゃんぐフレンズ (@songofsaya_) 2017年2月18日
ダイヨの折り紙にはお世話になりました......。もったいなくて使えなかった金と銀、宝物でした......。
— とりあたまの巣 (@Tori_no_o3po) 2017年2月18日
その品質の高さもお墨付きで、
まってよ!ダイヨの教育おりがみはこれからどうなるの?!
— いちよう (@ichiyou_140) 2017年2月19日
まって!私どうしたらいいの?
オリガミ大好きな私はそう思うのであった
一番触り心地好きだったのに
@Risko_ 去年か一昨年にホームセンターで買った折り紙も、角ズレの上に紙質が悪くてひじょーに折りづらかったですなあ。まさか折り紙に質の差がこれほどあろうとは意識してなかったですよ...... (´・ω・`)
— セバスちゃん (@SEBASTIAN_ASK) 2017年2月19日
といったように、手触りをはじめ、おりがみの生命線である「正方形」の正確さが優れているという。子供のころによく使ったという人から、職業柄大人になった今でも使っている人まで、多くの人がお世話になってきただけあり、悲しみの声が全国に広がっている。
子どものころ、通常の折り紙からいたずら、腹減った時の食料といろいろお世話になりました。まさかなくなるとは。
— 分電でんこ(らっこ隊 美浜4号炉支持) (@denkochan_plc) 2017年2月19日
ありがとう 折り紙のダイヨ - Togetterまとめ https://t.co/WCnFNt336J @togetter_jpさんから
倒産の知らせを受けたせいか、Amazonでは価格が高騰。その他の通販サイトではページが表示できない状態となっている。入手するには店舗を回って在庫を探すしか方法がないかもしれない。
あなたが「懐かしい」と思っているのは本当にダイヨ製?
ところが、教育おりがみのパッケージは似ているものがいくつかあり、「懐かしい」と思っている人の中には他社製品と混同しているのでは?といった指摘もある。
以前のダイヨの件、期間が空いて急に反応があってどうしたことかと思ったので、念のため。
— 上田文具 (@uedabungu) 2017年2月19日
左からダイヨ、トーヨー、エヒメ紙工(アイアイ)、それぞれの「教育おりがみ」となります。 #bungu pic.twitter.com/binEhSblXi
トーヨー(東京都足立区)とエヒメ紙工(愛媛県四国中央市)の「アイアイ」も、赤黄緑の縁取りに青地の背景、おりがみで折られた動物がデザインされている。実際に勘違いしていた、という人もいる。
折り紙のダイヨが倒産と聞いてうちの折り紙BOX出したら我が家はトーヨーだった。会社違うのね。 pic.twitter.com/vhvo0RaQe8
— ウタ丸師匠 (@utakoalmond) 2017年2月20日
筆者自身子どものころにどれを使っていたか思い出せなかったが、記事執筆に当たり色々と調べていたところ、「懐かしい」と感じるダイヨの商品を発見した。
ダイヨが手掛ける「オリジナルギフトおりがみ」だ。このパッケージデザインを見て懐かしさがこみ上げた。運動会などの行事の景品などでもらったように思う。