Googleのリアルタイム翻訳で秋葉原を撮影したら...なんだこのカオスな街は!?
「TSUKUMO」は「鶴見」に
まず訪れたのは、「あきばお~」。直訳すると、「KING OF AKIBA(アキバの王様)」といったところだが――。
店名は「あ come if you」になってしまったが、「いらっしゃいませ」が「how can I help you?」と訳されたのには感心した。看板右側の「従業員」が、ちゃんと「employees」なのは流石だ。
続いては、これも秋葉原名物のツクモ電機。九十九だから「Ninety-Nine」となれば完璧だが――。
「TSUK リムジン私は,」。ちょっと小説のタイトルっぽい。下のURLでは「tsukumo」が「鶴見(tsurumi)」になってるのが笑える。
1月に閉店したばかりの「三月兎 三号店」はどうか。頼む、「March Rabbit」になってくれ――。
堂々たるstore。ドヤ顔で見つめられてる気分だ。URL部分の「blood Tetsuya(血のテツヤ)」も、少年漫画のタイトルっぽくて味わい深い。なお、「兎」の真ん中に出てくる「Lolo」は、漢字の一部をカタカナの「ロロ(ろろ)」と認識したと思われる。
ゲームセンターの「タイトーステーション」はどうか。インベーダーが化けてくれると面白いけど――。
「うーん 薄いSTTINII」となってしまった。下層階の看板は「ダイヤ第3 STATION」となっていて、どちらも失敗だ。見えづらいが、左のビルでは「うたわれるもの」が、「う脂肪もの」になっている。
「♪電気いろいろ秋葉原」のオノデン。「ストーブエアコン」が「The エアコン」と雑になってるが、「冷蔵庫 洗濯機 都内・近郊送料無料」は「refrigerator washing machine Metropolitan in near free shipping」と、きわめて忠実に訳されている。もっとも外国人観光客の場合、都内が送料無料だと知っても、ほぼメリットはないんだけど。
中古に強い「じゃんぱら」は、どんな訳になるのだろう。
we'reんぱら。「オレたち、ンパラ族だぜ!」といった勢いがある。右のマスコットが、ンパラ族の主なのかな。その他は、高価買取が「purchase expensive」、査定無料が「assessment free」などと良い線いってるが、「パソコン」は「パソCon」となっていた。
駅に戻って、路線案内を見てみよう。地名は鬼門な気もするが、お手並み拝見といこう。
矢印を「through」とするいさぎよさ! とはいえ、総武線が「total」、池袋が「bags quarters」となった以外は、かなり正確に訳されているように見える。funabashi(船橋)ですら訳されているのに、池袋の情けなさったらない。
最後に、秋葉原で一番気になった看板を。言わずと知れた、100円ショップのキャンドゥ。店名は「カナダ」「カルド」となり、なぜか「100」は「厠」になっていた。あえてここで語釈は付けないが、「ここは厠(かわや)なのか」と駆け込む人がいたら一大事だ。
――と、あれこれイジってきたが、店名は固有名詞が多いから、誤訳が増えるのは理解できる。また看板は、独特のロゴマークで表されるため、より可読性は厳しくなる。そんな中でも、ここまで翻訳できたのなら、かなり上出来なんじゃないでしょうか。